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荒療治にはぴったり | 「老いと創造 朦朧人生相談」(著者:横尾忠則)

こんにちは
イデアレコードの左川です。

定期的に本屋でぶらっと回って気になった本を買うのですが、表紙に書かれた"異次元なのに腑に落ちる唯一無二の人生相談!"が頭から離れずに選んだのが「老いと創造 朦朧人生相談」。家で早速読んでみるとあまりの面白さに一気に読んでしまった。

異次元なのに腑に落ちる、唯一無二の人生相談!

「定年後、居場所がなくなるのが不安です」
「子どもの頃から死ぬのが怖いのですが」
「友だちは必要ですか?」
「絵の見方が分かりません」……
などの質問に、文と絵で回答。

横尾忠則の人生観をあらわす50作品をオールカラーで収録!

<本書の内容>
――定年後、居場所がなくなるのが怖いのですが。
生きている限り、今、自分の立っている場所が居場所です。

――衰えていく親を、どこまでケアすべきでしょうか?
僕は、母が家を売って得たわずかなお金を持ってヨーロッパ旅行をし、有り金全部を使い果たして帰ってきたら、
母はがんで入院していました。この質問に答える資格は僕にはありません。

――孤独が怖いです。どうすればよいでしょうか?
孤独は創造の原点です。孤独を恐れるもの、避けるべきものと決めつけた人は、孤独の何たるかを知らない人です。
孤独の前には、巨大な光り輝く太陽があるのです。

――絵やイラストを上手く描くコツを教えてください。
インファンテリズム(幼児性)をいつまでも失わなかったのがピカソです。
ピカソに言わせれば、子どものような下手な絵こそ上手い、ということになります。

――仏教をどのように学びましたか?
僕は毎週、週刊誌を何冊か読みます。
そこには「因果応報」「自業自得」の実例が、スキャンダル記事となって満載されているからです。 

amazon公式より抜粋

寄せられた人生相談に対して、回答をしていくだけのものなのですが、その考え方や言葉が斜め上を行くというかもはや異次元レベル。でもなぜか心にズシリと響いてくる…そんな気がする。

ふざけているようで、すごく素直でストレートな回答。
共感は出来ないんだけど、親近感は湧く。
その通りに実践しようとはならないんだけど、お言葉は有難く受け止めてしまう。
読んでいるうちに悩みなんで吹っ飛んでどこかに行ってしまう。

自分もこんな風に年を重ねて横尾さんのようになりたい…
と思うわけではないのですが、さらに好きになりました笑

何かに悩んでいる人は読んでみてください。
荒療治かもしれませんが。

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