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志らく氏の松本氏擁護、ますます支離滅裂【性加害問題】

立川志らく氏が、性加害疑惑の渦中にある松本人志氏を執拗に擁護している。
志らく氏の主張には卑怯なところがあり、それは以下の記事で触れた。

本稿では別の角度から、志らく氏の松本氏擁護の論調が支離滅裂であることを指摘したい。


スポーツ報知は2024年1月16日の記事に、次のように記した。

落語家の立川志らくが16日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、8日に活動休止を発表したダウンタウン・松本人志について語った。
志らくは

「どれだけ松ちゃんにお世話になってきたの、みんな。

ダウンタウンに憧れてこの世界に入ってきた人、ものすごいたくさんいるじゃない」とコメント。さらに、
「被害者女性たちのことを考えるとくいとどまる、それが正しい人間なのかもしれないけど、でも応援してあげたって悪くないんじゃないのかな。

信じてます。あなたがテレビの世界にいないと困るんです。そりゃいずれ引退はするだろうけど、こんな辞め方は嫌だ、待ってますよ。

って、みんなで声かけてあげたらいいのに、芸人たち」と持論を展開した。

志らく氏は、松本氏にお世話になったから擁護していると公言しているのである。

そして2024年1月15日付けスポニチはこう報じた。

志らくが15日、自身のXを更新。松本に関する一連の週刊誌報道について私見をつづった。
志らくは「私の以前のポストがキリトラれて、あたかも松本さんが今回の事件を笑いに変えるべきだと言っているように拡散されている」と指摘し、「私が言ったのは以下の通り。『週刊誌がいっていることが事実でなかったなら、今回のことを糧にさらなるすごい芸人に昇華して下さい。これらのことをすべて笑いに変えちゃう松本人志を期待してます』」と、あらためて自らの主張をつづった。

2本の記事を要約すると、志らく氏は「俺はまっちゃんにお世話になった。だから、まっちゃんが無罪であるとの前提で話させてもらう。まっちゃんには本件を笑いに変えて欲しい」と言っている。

つまり志らく氏は、松本氏にお世話になったお礼として、わざわざ松本氏が無罪であると仮定して、松本氏擁護論を展開しているのである。

志らく氏がやっていることは、こういうことだ。

泥棒Aが逮捕され、裁判にかけられた。
ある者Bが泥棒Aについて「Aは無罪の可能性がある。だからAには、この裁判を笑い飛ばしてもらいたい」と主張した。
よくよく調べてみると、ある者Bは泥棒Aから大変お世話になっていた。

志らく氏は明らかに、自分に利益を与えてくれた者に嫌疑がかかったときに自分がその者を擁護すると、その者がかえって迷惑する、という現象を理解していない。
浜田がいまだに松本氏を擁護するコメントを出さないのは、この現象を理解しているからだ(2024年1月16日現在)。

松本氏は、志らく氏の支離滅裂、かつ、当てずっぽう、かつ、状況を理解できていない擁護に迷惑しているのではないか。

なぜなら松本氏は、自分に疑惑の容疑がかけられたときに護ってもらうために、志らく氏をワイドナショーのコメンテーターやM-1審査員に抜擢したわけではないからだ。
このまま志らく氏が松本氏擁護論を展開し続ければ、世間は「松本ファミリーが必死に松本氏を守っている」と思うだろう。
志らく氏は、松本氏の恩を受けた芸人全員に、松本氏を擁護しろといっているのだから。
松本氏への印象はさらに悪化するだろう。

もし志らく氏が松本氏に恩を感じて、今何かしてあげたいと思うのであれば、今はあえて何もせず、松本氏の禊が済んだ時点で自分の独演会にでも呼んであげればいいのだ。

志らく氏は松本氏を救いたいのだろうが、しかし人を救うときは騒げばいいってもんじゃない。

しかも松本氏は単なるレジェンド笑い芸人ではなく、松本ビジネスというビジネス・ジャンルの総責任者なのである。

ビジネスであればなおさら、騒げばいいってもんじゃない。
吉本興業は志らく氏に「お気持ちは感謝いたします。しかし今は黙っていてください」と伝えるべきだろう。


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