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マネジメント論:松本の成功と石橋の没落の差は部下の使い方


松本人志は1963年生まれ。
石橋貴明は1961年生まれ。
ともに20代で笑いのカリスマとなり、中高年になってテレビ界の頂点に君臨した。
このように松本と石橋は酷似している。
ところが老年期の今、いまだに芸能界に大きな影響力を持つ松本に対し、石橋はユーチューブで細々と世間に顔をみせているだけである。
松本の成功と石橋の没落の差は、部下の使い方の違いにある。

松本を好く今田と東野、石橋と決別したバナナマン

松本を企業の社長とすると、今田耕司は専務、東野幸治は常務、板尾創路と木村祐一は取締役、ホンコンと千原ジュニアは執行役員であろう。
こんなに強い会社があろうか。
もしくは、松本以外のその全員が優良子会社の社長になることができる。
松本の部下を育成する能力は驚異的である。

一方の石橋であるが、バナナマンが、細かすぎて伝わらないモノマネのサブ司会者から外れている。
ネットニュースのレベルでは、バナナマンが横柄な石橋に三行半(みくだりはん)をつきつけたとされている。
ただもし、実際は石橋のほうからバナナマンを見限っていたとしても大勢に影響はない。
事実として重要なのは、石橋がバナナマンほどの優秀な部下を使いきれなかったということである。

中居とタッグを組む松本と、中居を手離した石橋

元SMAPのリーダー中居正広と最初にタッグを組んだのは石橋。うたばん、という番組でダブル司会をした。
ところがその後、中居と石橋の絡みはみられない。
松本が中居と初めて共演したのは、ドラマ、伝説の教師。
そして松本は、ワイドナショーのコメンテーターに中居を呼んだり、今は、まつもtoなかい、でダブル司会をやっている。
中居をアイドル出身のモンスター級バラエティストとみなすと、中居に見限られた石橋と、中居に見込まれた松本、ということができる。

部下を活かす松本と、部下を犠牲にする石橋

松本が司会をする、すべらない話とIPPONグランプリは、芸人にチャンスを与える場となっている。
この2つの番組で結果を残した芸人は、制作側にリスペクトをもって使ってもらえる。
そして驚くべきことに、松本もすべらない話をするし、大喜利の回答を出す。
自身がすべるリスクがあるのに、それでも部下だけにやらせる、ということはしない。
部下が松本をリスペクトしない理由がない。

一方の石橋は、芸人を穴に落としたり、高額な無駄なものを買わせたりして、芸人を犠牲にしながら笑いをつくる。
しかも石橋は自分の手を汚さない。
部下が石橋を好く理由はないから、出世した部下が石橋を大切に扱うことはない。

管理職や経営者を目指すなら松本になれ、石橋になるな

ビジネスパーソンが管理職や経営者を目指すなら、松本になるとよい。
松本になるには、今から同僚や部下を大切に扱う必要がある。
おいしい仕事を同僚や部下に与え、自分は過酷な仕事に取組むのだ。
そして優秀な同僚や部下を選別しなければならない。

そして石橋にならないようにしなければならない。
同僚や部下の成果を横取りしてはいけない。

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