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事業復活支援金の終了

 事業復活支援金の取り扱いがすべて終了しました。不正受給で社会的批判を浴び、足元で逮捕者などが出ている持続化給付金に始まり、事前確認機関を介した運用になった一時支援金、月次支援金、そして事業復活支援金を最後に、コロナの影響を受けた中小企業や個人事業者の一時的な救済処置も、一旦終了となった。これらの政策はコロナ対策で人流を止めたことで影響が出た飲食を中心とする事業者への支援が目的でしたので、患者数の動向、重症化のリスク低下、様々な人流や経済活動の再開などの動きの中で、直接的な影響を受けた業種には少し光が差してきたことで終了となるのは致し方ないと思う。参院選の直前で、選挙の争点にもならないのはそれが理由だと思う。
 とはいっても経済環境は順調に回復しているとは言えない。参院選の争点は、ロシアによるウクライナ侵攻に端を発する、直接的な安全保障に関する問題や、食糧やエネルギーに関する安全保障、エネルギーや食糧の問題から波及する物価高騰による国民生活全体への影響になっていて、マクロ的な刑経済対策に焦点が明らかに移ってきていると感じます。したがって、特定の業種を支援する支援金は、別な新たな事象が起こらない限りないのかなと思います。

 事前確認機関として、50件余の支援金申請のお手伝いをしてきましたが、お客様の状況も様々で、特に足元の生活の心配はないが、条件に当てはまったので申請された方もいれば、本当に生活の糧としていた収入機会がなくなり、申請された方もおられました。相談をお受けした中には、明らかに怪しげなものもあり、書類をいろいろ確認する過程で先方からお断りを受けた例もありました。事前確認機関として、それなりお役には立ったのかなとも思っています。

 また、事前確認をお受けした方は、まだ審査途上の方も数件ありますが、不給付や申請取り下げになった方がおられなかったのはよかったと思います。一件だけ、売上の季節変動が大きい業種でご相談を受けて、検討しましたが、事業復活支援金の基準期間となった11月~3月の冬場に売上が極端に少ないため、売上減少要件の対象外に該当して、断念された例があり、制度が続けば、夏場の売上の比較なら、申請できたのではないか思い、残念でした。あとは、数件ですが、既存のお客様からのご紹介案件を除けば、基本的には宮前区周辺にお住まいの方のお話が多く、地元への貢献ということでもよかったかなと思います。

 


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