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NPO法人の新規事業のその後

 今月、お手伝いしているNPO法人の新規事業として企画したイベントがスタートした。最初のイベント当日は台風の影響が心配されたが、何とか天候が回復して最悪の状況は回避された。私自身はほかの用事と重なって、いけなかったが、ほぼ想定数字どおりの御家族に来ていただいたとのことだ。ただ、園として重視していた慢性疾患を持つお子さんの御家族やひとり親の御家族は想定数には残念ながら至らず、準備期間の短さによる準備不足があったことと、NPO法人として外向けに発信できていない状況が、顕在化したのかなとも思う。

 物品の購入(購入物、購入先のセレクション)、保管、配布準備といった物流面、公式LINEの登録やネット集客アプリの利用(事前申し込み)といった広報面などのノウハウの取得ができたことはよかったのではないか思う。また、慢性疾患児の御家族には、医療的ケア製品や医薬部外品なども用意したので、それをきっかけに日常生活のお悩みなども聞くことができたのもよかったとの声も聞かれた。

 ただ、園を知ってもらう、地域交流を意図して、園の中に子供のプラレールのあそび場を作ったりしていたのですが、物をもらってすぐに帰ってしまわれた方もかなりいて、
「個人的には、考えれば考えるほど、心をえぐられる政策だな、と感じ、社会福祉ってなんだっけ、当日の夜に悶々としてしまいました。」
「ありがとうという声も聞かなかった」
「物目当てに人に配るのは違う気がする。」
「いくら子育て支援に重きを置いていても、してもらうことだけが当たり前にはしたくないですね。」
といった意見が、参加したスタッフからも聞かれた。改めて、必要な人に必要なものを届けたいという願いとは離れたところを飲み込む必要のある、この事業の難しさも感じた。

 事業的には1月まで補助金申請が支援団体の審査を通り、資金も確保したので、必要な人に必要なものを届けたいという願いを少しでも実現できればなと思っている。

 

 

 

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