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こんな数学の授業が受けたかった|オーストラリアの教室から

オーストラリアでハイスクールの先生です。

私は、小中高とだいぶ算数・数学につまづきました。公立育ちのアラフォーには、習熟度別授業なんてなかったんですよね。

自分が日本で教員になると、国数英は習熟度別授業がある学校も存在しました。

さて、オーストラリはどうかというと・・・

オーストラリアって学校によって、取り組みが本当に違うんです。

今回は、私がサポートスタッフとして勤務した学校の数学の授業を紹介していきます。

数学の授業の種類

Middle School(Y7-10、日本の中1から高1)には、次の3つの数学の授業がありました。スペシャリストは、Y8以降だったかもしれません・・・。

・サポート
・スタンダード
・スペシャリスト

簡単にいうと、サポートが基礎、スタンダードが標準、スペシャリストが発展っていう感じでしょうか。

実際のスペシャリストクラスは、見たことがありません。

そもそも通常のクラスの生徒数が25名ほどで、日本で教員を経験した私からすると、それでも手厚いなと感じるのですが、

なんと!サポートクラスは10名ほどの生徒しかいないんです。

サポートクラスで見た景色

私はサポートスタッフとして、3つのクラスをお手伝いしました。

前述したように、生徒数は10名ほど。そこに数学の先生とサポートスタッフ。手厚いですよね。

先生のよってアプローチは違うのですが、ある先生の教え方がピカイチ!

単元の内容を体験をもって、学ばせるんです。

例えば、

平均の授業で、
・学校の前の道で、ある一定の時間、車の調査
・平均何台通ったかの計算をする

面積の授業で
・運動場の面積を実際に縦横を測って、計算をする

こんなこともしました。

バイト代の計算。

「これができなかったら、雇い主に間違えられた時に言えないよ!それではダメ。」

と、ゲキが飛びました。

必死に計算する生徒たち!もちろん、計算機でですけどね。

オーストラリアは、中2くらいからバイトする子も多いんです。

生徒の様子

のびのびしていた子が多いように感じました。

サポートクラスにいるから、できない、恥ずかしい。

っていう意識は薄いというか、ないかもしれません。

こぢんまりしたクラスで、何でもすぐに先生やサポートスタッフに聞けるし、励ましてもらえるし、な環境が良いみたいです。

来年はスタンダードクラスでも良さそうな子に
「来年の数学はどうするつもり?」って聞くと、
「サポートクラスがいい!」と、答える子の方が多かったですね。

さいごに

数学が大の苦手だった私は、何にがうらやましいって、どんな能力の子も満足できる場が提供されること。

得意なら、得意が伸ばせるスペシャリストクラスも魅力です。

自分の学年より上の数学の授業を受けることも可能ですよ。


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