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「働く街」と「自分の相性」

約半年ぶりに仕事で大阪に出向きました。
非常事態宣言の解除を待って、1泊2日の大阪出張。

社会人生活の約20年間は、オフィスに行くことが当然の働き方でした。
地方出張でも現地オフィスで仕事をし、
海外出張でも海外オフィスで仕事をするのは当然でした。

2020年に会社を立ち上げた当初は、
拠点のある東京から地方のクライアント様のもとに月数回出向くのが普通でしたし、都内のクライアント様のオフィスに行くのも普通でした。

そして、
2020年4月の非常事態宣言発令で当社も完全在宅に。
半年間の間、自宅兼オフィスを兼ねていたものの、
プライベートと仕事が混在するようになり、
仕事でストレスが溜まると、
家族にも良い影響を与えないと考え、
WeWorkを契約し、現在に至るまでWeWorkが事業拠点になっています。

今回の大阪出張を通して、
本格的に拠点を移動しても良いと考えるようになっています。

個人的な見解ですが、
クライアント業務において、クライアント先に出向いた方が良いと考えています。
ただし、毎回ではなく、四半期に1回とか、半期に1回とかの頻度で出向くことは必要だと考えています。

今回は、出張時の定番メニューである「お酒」はありませんでしたが、
非対面打合せでは話せない今後の事業の話や、クライアントの考えなど、
会議の議場に上げられない話を”なんと無く”話す際は非対面よりも対面の方が話せると思います。

非対面での打合せでは、
「アジェンダ通り進めないといけない」であったり、
終わり時間が近づくと「まとめないといけない」など
その場、その場の考えになってしまう気がしています。

対面打ち合わせが当たり前だった時は、
「エレベーターホール前の会話」で
最近起きたことや、今後の話を”雑談”として聞くことができました。

また、会議参加者が4人いたとして、
「エレベーターホール前の会話」は、その場で最も偉い人との会話が中心となります。ゆえに、会議では聞けない、話せない会話も短時間で聞き出せましたし、そこでの会話を機に提案につながったことも多々あります。

しかし、
オンラインでは、「エレベーターホール前の会話」ができないと思います。
仮にその場にいる一番偉い人を指名して、話を振っても、その方がお話することで、オフィシャルな発言になってしまい、周りの方もその発言を意識してしまうので。。。

さて、本題に戻リます。
今回の大阪出張で、
初日は、クライアントのオフィスがある淀屋橋近くの「WeWork御堂筋フロンティア」を2日目は、帰京に便利な「WeWork LINKS UMEDA」を利用しました。

当然ですが、大阪で打ち合わせがあっても、
他の打ち合わせは、オンラインMTGになるので、
拠点が変わっても全く影響がありませんでした。

初日は対面の打ち合わせが1件、オンラインの打ち合わせが1件。
2日目は、オンラインの打ち合わせが5件。

都内のオフィスにいる時と全く同じように仕事ができたことで、帰りの新幹線の中で、東京にオフィスを構える必要性があるのかを真剣に考えてみました。

東京にオフィスを構える「Pros」と「Cons」を出してみたり、SWOT分析をしてみたりとしてみましたが、東京にオフィスを構えることの利点と
地方にオフィスを構える利点にさほど大きな差を見つけられませんでした。

組織が大きくなると従業員の生活拠点が移動することに起因する家族の問題なども考える必要はありますが、当社は実質1人。
パートナー制を導入しているので、プロジェクトベースでご一緒するパートナーはいても、常日頃同じ空間や同じエリアにいる必要もないので、検討が他社に比べて簡単という点もあります。

一方で、文字や数字には表せない物もあると思います。
具体的には、「働く街」と「自分の相性」です。

以前、旅行先で気に入った場所があったので、その場所を拠点にワーケーションをしたことがあります。ただ、「思った以上に生産性が上がらないし、落ち着かない」ということを経験したことがあります。

また、同じように、初日、2日目は集中できたものの、3日目位から集中力が途切れ気味になったなどの経験もあります。

法人である当社が拠点を移動することは結構手間といえば手間でもあります。本社移転の手続きをしたりなども正直面倒ですし、費用もかかります。
(現在契約しているWeWorkに本社登記を移すことも可能ですが…)

ただ、「ワーケーション」の先を探っても良いかと考えています。
色々と情報を集めても、「働く街」と「自分の相性」は住まないとわからないもの。

ですので、今年の夏は1~2週間の期間で拠点を移した働き方をしてみようかと思います。少し、長いワーケーションで、街との相性を調べてみたいと思います。


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