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雪国と言うよりも。
例年にない少雪が続いている北海道の十勝地方。山あいとはいえ、十勝北部の糠平もその例外ではない。
結氷が遅く、今月初めにようやく全面を氷に覆われた糠平湖では、そのおかげと言うべきか、ふだんは雪に埋もれてしまう氷の造形が眼前に広がっている。
北海道と一口に言ってもその範囲は広い。同じ西高東低の冬型の気圧配置となっても、かたや大雪かたや快晴となるほど、天候も異なる。
北国=雪国のようなイメージとは違い、ここは青空の広がる氷の世界だ。
糠平に住み始めてしばらく経った頃から撮り始めた、厳寒を表現することをテーマにした写真群『華氏0度』は、NationalGeographic誌や富士フイルムフォトサロン東京などで発表する機会を得た。
氷点下20℃近い低温が珍しくない土地は、日本国内では数少ない。
雪が積もると見られない氷の世界では、そんな『華氏0度』のテーマが端的に目の前に広がる。
アイスバブルにキノコ氷(またはクラウンアイス)、そして御神渡り。厳寒地の豊穣が、この冬の糠平湖には凝縮されているようだ。
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