岩崎 量示|Ryoji Iwasaki

北海道好きが高じて埼玉から移住し、崩落間近と言われるコンクリートアーチ橋・タウシュベツ…

岩崎 量示|Ryoji Iwasaki

北海道好きが高じて埼玉から移住し、崩落間近と言われるコンクリートアーチ橋・タウシュベツ川橋梁の記録撮影を続けています。楽しみは埋もれた価値を掘り当てること。『タウシュベツ日誌』シリーズを半年ごとに刊行中。 https://www.office-shiro.com/

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    ZINE『タウシュベツ日誌 第8号』(2024年4月)

    著者:岩崎 量示 出版:2024年4月10日 サイズ:A4変形(24cm×21cm) ページ:全124ページ(カラー) 価格:3,630円(税込、送料別) 企画制作:タウシュベツ日誌編集室 著者の岩崎量示は埼玉県出身。2005年に北海道・糠平(現在のぬかびら源泉郷)に移り住み、以来、タウシュベツ川橋梁の記録を続けてきました。撮り始めてから15年となる2020年。節目の年に合わせて刊行を開始したのが『タウシュベツ日誌』シリーズです。写真展や写真集で発表を続けてきた岩崎が、膨大な数に上る写真ストックのさらなる発表の場を求めて創刊したものです。 タウシュベツ川橋梁は、北海道の大雪山国立公園に残るコンクリートアーチ橋です。この橋は、1937年に鉄道橋として建設されました。現在は1年のうちに水没と出現とを繰り返しながら崩落へと向かっています。時期によっては水面下に沈んで見えないことから、また、近い将来の崩落で失われることが予想されることから、「幻の橋」の別名を持ちます。 本作に収録したのは2023年9月から2024年2までの半年間のタウシュベツ川橋梁です。期間中は、糠平湖の水位が例外的に低い状況がつづきました。一年を通じて橋が沈まなかった年の貴重な記録となっています。 2020年の刊行以来、試作版を含めて9作目となる本作もまた、過去にない光景を目にしながら撮影し、制作した一冊です。崩落に向かうタウシュベツ川橋梁、その橋を取り巻く大雪山国立公園の自然を収めることができました。 これまでと同様、こちらの写真集も制作数に限りがありますので、購入はお一人様1冊とさせていただきます。ご了承ください。 Author: Ryōji Iwasaki Publication Date: Apr. 10, 2024 Size: Modified A4 (24cm x 21cm) Pages: 124 pages in total (Color) Price: 3630 yen (Tax included, shipping excluded) The author, Ryouji Iwasaki, hails from Saitama Prefecture. In 2005, he relocated to Nukabira in Hokkaido, now known as Nukabira Gensenkyo. Since then, he has consistently documented the Taushubetsu Bridge. 2020 marked 15 years since he began capturing its essence, which coincided with the launch of the "Taushubetsu Journal" series. Iwasaki, who has showcased his work through photo exhibitions and photo books, established this series to unveil an even greater portion of his vast photo collection. The Taushubetsu Bridge is a concrete arch bridge nestled within the Daisetsuzan National Park in Hokkaido. This bridge was constructed in 1937 as a railway bridge. Currently, it undergoes a cycle of submersion and re-emergence throughout the year, steadily heading towards its eventual collapse. Due to times when it's submerged and invisible beneath the water, and the anticipated collapse in the near future, it has earned the moniker "The Phantom Bridge".
    3,630円
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    「The Phantom Bridge」シリーズ 額装写真(A3サイズ)

    <"The Phantom Bridge" Framed Photo> Please note that these products are made to order. After your order is confirmed, it may take approximately 4 to 6 weeks for the item to be shipped. We appreciate your understanding and patience in advance. "The Phantom Bridge" series captures the essence of the Taushubetsu Bridge through the lens of Hokkaido-based photographer Ryoji Iwasaki. These images, curated for an international audience, have undergone the meticulous curation process of the renowned site, 1x, and have been marked as "Published." The Taushubetsu Bridge is a historic concrete arch bridge, a relic of the railways in Hokkaido, Japan. Due to the fluctuations in water levels of the dam lake, the bridge has experienced multiple submersions and re-emergences. Its impending collapse in the not-so-distant future, as a result of the concrete's age-related degradation, has earned it another name: "The Phantom Bridge." The bridge's majestic appearance, set against the harsh winters of Hokkaido and slowly deteriorating due to time and ice, seems to transcend its mere existence. It evokes feelings of the past, present, and future in all who gaze upon it. Since 2005, Ryoji Iwasaki has been documenting this bridge, amassing hundreds of thousands of shots. From this vast collection, a select few images were subjected to the rigorous evaluation of 1x, and only those that passed are available for purchase as "The Phantom Bridge" limited edition prints. 1x, headquartered in Stockholm, Sweden, is a distinguished photo curation site. Only photos that have cleared its two-tiered, stringent curation process make the cut to be showcased. While one can buy prints from the site post-publication, they do not encompass the photographer's specific vision in terms of print and framing. https://1x.com/riwasaki On this site, we offer limited edition photos printed and framed under the direct supervision of the photographer. Please place your order by specifying the desired photo number. We will reach out to you for further confirmation. Each print is A3(11.69inch✕16.54inch) size and is priced at 132,000 yen (inclusive of tax but excluding shipping). If you are interested in purchasing multiple pieces, we offer discounts. Please reach out to us through the contact page before placing your order. These photos are printed at a trusted print shop following Ryoji's instructions, signed by him, and then framed to gallery specifications at a specialized framing store in Hokkaido. Imagine a Taushubetsu Bridge shrouded in mist. Just hanging this photo on your wall will make you feel the ambiance of Hokkaido and let your thoughts wander through time, from the past to the present and into the future. ※ Custom framing options are available upon request. Please provide details in the comments section. Note that the photos available for sale are frequently updated. Note: There may be slight differences between the on-screen appearance and the actual print. We appreciate your understanding that returns due to "differences from the image" are not accepted. Should there be any damages or defects incurred during delivery, we commit to providing a complimentary replacement. <『The Phantom Bridge』額装写真> こちらの商品はご注文完了後に制作を行いますので、発送まで1ヶ月から1ヶ月半ほどお時間をいただく場合があります。あらかじめご了承ください。 「The Phantom Bridge」シリーズは、北海道在住のフォトグラファー岩崎量示が長年撮り続けてきたタウシュベツ川橋梁の写真を海外向けに発信している写真群であり、キュレーションサイト1xでcuration processを経て公開されたものです。 タウシュベツ川橋梁は、日本の北海道にある鉄道遺構のコンクリートアーチ橋です。ダム湖の水位変動によって水没と出現を繰り返すことから、また、経年劣化によるコンクリートの劣化のために遠くない将来の崩落が予想されていることから、別名「幻の橋」とも呼ばれます。 厳寒の北海道で歳月と氷雪によって滅びゆく荘厳さ、見るものに過去・現在・未来という時間の存在を感じさせずにはおかない佇まいは、ひとつの「橋」という存在を超越したものであるように感じられます。 岩崎は2005年からこの橋を撮り続けてきました。その枚数は数十万枚にいたります。そこから抜粋した写真をさらにキュレーションサイトである1xで審査にかけ、通過した写真だけを「The Phantom Bridge」としてプリントし限定販売いたします。 1Xはスウェーデンのストックホルムに本部がある写真キュレーションサイト。2段階の厳格なcuration processを経た写真だけがそのサイトで掲載にいたるものです。掲載後には当該サイトでプリントを購入することもできますが、プリントと額装に撮影者の意図は加わりません。 当サイトでは、撮影者本人の指示によるプリントそして額装を施した写真の限定販売を行います。ご希望の写真の番号にてご注文ください。あらためてこちらから確認のご連絡を差し上げます。 各プリントはA3サイズで価格は13万2千円(税込、送料別)となります。複数作品をご購入の場合にはお値引きいたしますので、ご注文前に、コンタクトページからご連絡くださいますようお願いいたします。 信頼できるプリントショップにて岩崎の指示でプリントした写真にサインを入れ、北海道の額装専門店でギャラリー仕様に仕上げてお届けします。 たとえばガスに包まれるタウシュベツ川橋梁。この写真を壁にかけるだけで、そこには北海道の空気が流れ込み、過去・現在・未来へと思いを馳せる縁になることでしょう。 ※額装の仕様につきましてはご希望に応じることもできます。ご相談は備考欄にてお寄せください。なお、販売写真は随時入れ替えがございます。 ※写真の仕上がりにつきましては、モニターでの見た目と実際のプリントでは違いが生じます。「イメージとちがう」という理由での返品はご容赦ください。配送途中での破損や欠陥がある場合には無償で交換いたします。
    132,000円
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マガジン

  • タウシュベツ365DAYS

    2005年からタウシュベツ川橋梁に通い、記録を撮りつづけてきました。 崩落間近、とされながらまだ立っている橋のあの日の姿を連載していきます。

  • 『タウシュベツ日誌』制作の合い間に

    1年を通じて北海道の廃線跡に残るコンクリートアーチ橋・タウシュベツ川橋梁を撮り続け、半年に一度は『タウシュベツ日誌』シリーズとして刊行を続けています。 撮影場所は北海道の大雪山。十勝平野にある農村の街に住みながら山に通う日々では、行き帰りの道中やふだん生活の中にも、ちょっとお見せしたくなるような場面に出会うことがよくあります。 『タウシュベツ日誌』本編の撮影備忘録に加え、その途中で撮った写真などを週に一度ほどのペースでお届けします。

  • タウシュベツ日誌 番外編

    『タウシュベツ日誌 番外編』は、2020年に刊行したタウシュベツ川橋梁の記録写真集『タウシュベツ日誌』シリーズのスピンオフ企画です。『タウシュベツ日誌』未収録の写真を中心に、その撮影状況や視点など簡単なエッセイを付して紹介しています。2005年以降に岩崎が撮影したタウシュベツ川橋梁の写真群からランダムに選んだ写真を元にした不定期連載となっています。

記事一覧

2014.5.28

同じ時期であっても、水位が年によってちがう糠平湖。10年前の今日はまだ湖底を歩き回れるほどの低水位でした。 霧に包まれるタウシュベツはやはり独特な雰囲気を漂わせま…

2010.5.27

14年前の2010年、糠平湖の水位が高くタウシュベツは8割方沈んでいたようです。 周辺の森はまだ新緑が芽吹く前。今年の場合は、もう新緑から濃い緑へと変わり始めています…

2017.5.26

前年の台風による増水をへて、湖底の雰囲気が様変わりしたのがこの年です。7年前の今日はまだ湖の水位は低く、まだ橋を歩いて一回りすることができました。 森の中からヒ…

2011.5.25

13年前の今日。今年よりも水位は3~4メートル高かったようで、凪いだ湖面にタウシュベツが映り込んでいました。 壁が崩れる前の橋は、本当によく均整が取れていたことを実…

2006.5.24

今日の一枚は18年前の同じ日です。橋が7割がた沈むほど水位が高く、背後の山並みにはまだ雪がだいぶ残っていました。 当時この景色がほとんど知られずにいたことは、今と…

2012.5.23

タウシュベツ川橋梁は糠平湖の水位変動によって水没と出現とを繰り返しています。 冬に姿を現すのは毎年恒例ですが、水に沈む時期はまちまち。12年前は5月半ば時点でほぼ…

2007.5.22

ちょうど17年前の今日のタウシュベツ。 今から振り返ると、とても「2,3年で崩れる」と言われるような様子ではなさそうです。現在のタウシュベツの写真も、後に見返すと同…

2009.5.21

15年前の今日のタウシュベツ。「あと2,3年で崩れる」と言われる橋を撮りはじめてから4年が経ったころのものです。 当時も、あと数年のうちには崩落するものだと思っていま…

2018.5.20

季節の進み具合は年によってだいぶ違います。6年前の今日は、まだ東大雪のニペソツやウペペサンケに雪がしっかり残っていました。

2016.5.19

霞んだ空に朝日が昇ると、辺りが赤く染まりました。 8年前の今朝撮影した別カットはその後、士幌線のコンクリートアーチ橋梁群をまとめた『80年目のアーチ橋』の表紙に使っ…

2013.5.18

この朝、タウシュベツは霧に包まれていました。 朝晩の寒暖差が大きな時期には珍しくなかった光景ですが、最近は減ってきたようです。まだ壁の残る橋とともに、今は貴重な…

2015.5.17

雨雲が通りすぎた後に虹が出た朝。 アーチ橋の上にもうひとつアーチが架かる光景に、最近はなかなか出会えずにいます。 この頃の橋は、今よりもだいぶしっかりと立ってい…

2015.5.16

9年前の今日もタウシュベツを撮っていました。 5月のなかばに差しかかる北海道では一気に新緑が芽吹き、それが日ごとに色濃くなってきます。 この朝、そんな森の中で一頭…

2010.5.15

タウシュベツ川橋梁/2010.5.15】 14年も前の写真を振り返ると、やはり近年の橋の劣化に気づきます。まだ壁も残っており、コンクリートの表面も現在よりは平滑でした。 …

2017.5.14

7年前の今日。やはりこの時期は朝晩の寒暖差が大きいことで霧がかかることが多いようです。 前年2016年の台風の大雨で流れ込んだ泥が30~40センチに積もり、湖底の景色が…

2010.5.13

【タウシュベツ川橋梁/2010.5.13】 まだ壁の崩落があまり進んでいないころのタウシュベツ。 14年前の今日は5月半ばに入ってもニペソツ山に雪がまだ多く残っていたようで…

2014.5.28

2014.5.28

同じ時期であっても、水位が年によってちがう糠平湖。10年前の今日はまだ湖底を歩き回れるほどの低水位でした。

霧に包まれるタウシュベツはやはり独特な雰囲気を漂わせます。

2010.5.27

2010.5.27

14年前の2010年、糠平湖の水位が高くタウシュベツは8割方沈んでいたようです。

周辺の森はまだ新緑が芽吹く前。今年の場合は、もう新緑から濃い緑へと変わり始めています。

2017.5.26

2017.5.26

前年の台風による増水をへて、湖底の雰囲気が様変わりしたのがこの年です。7年前の今日はまだ湖の水位は低く、まだ橋を歩いて一回りすることができました。

森の中からヒグマも出てくる朝でした。

2011.5.25

2011.5.25

13年前の今日。今年よりも水位は3~4メートル高かったようで、凪いだ湖面にタウシュベツが映り込んでいました。

壁が崩れる前の橋は、本当によく均整が取れていたことを実感します。

2006.5.24

2006.5.24

今日の一枚は18年前の同じ日です。橋が7割がた沈むほど水位が高く、背後の山並みにはまだ雪がだいぶ残っていました。

当時この景色がほとんど知られずにいたことは、今となっては奇跡のようです。

2012.5.23

2012.5.23

タウシュベツ川橋梁は糠平湖の水位変動によって水没と出現とを繰り返しています。

冬に姿を現すのは毎年恒例ですが、水に沈む時期はまちまち。12年前は5月半ば時点でほぼ水没していました。

2007.5.22

2007.5.22

ちょうど17年前の今日のタウシュベツ。

今から振り返ると、とても「2,3年で崩れる」と言われるような様子ではなさそうです。現在のタウシュベツの写真も、後に見返すと同じ印象かもしれません。

2009.5.21

2009.5.21

15年前の今日のタウシュベツ。「あと2,3年で崩れる」と言われる橋を撮りはじめてから4年が経ったころのものです。
当時も、あと数年のうちには崩落するものだと思っていましたが…。

2018.5.20

2018.5.20

季節の進み具合は年によってだいぶ違います。6年前の今日は、まだ東大雪のニペソツやウペペサンケに雪がしっかり残っていました。

2016.5.19

2016.5.19

霞んだ空に朝日が昇ると、辺りが赤く染まりました。
8年前の今朝撮影した別カットはその後、士幌線のコンクリートアーチ橋梁群をまとめた『80年目のアーチ橋』の表紙に使っています。

http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20170119010860002.html

2013.5.18

2013.5.18

この朝、タウシュベツは霧に包まれていました。
朝晩の寒暖差が大きな時期には珍しくなかった光景ですが、最近は減ってきたようです。まだ壁の残る橋とともに、今は貴重な場面になりました。

2015.5.17

2015.5.17

雨雲が通りすぎた後に虹が出た朝。
アーチ橋の上にもうひとつアーチが架かる光景に、最近はなかなか出会えずにいます。

この頃の橋は、今よりもだいぶしっかりと立っていたようです。

2015.5.16

2015.5.16

9年前の今日もタウシュベツを撮っていました。
5月のなかばに差しかかる北海道では一気に新緑が芽吹き、それが日ごとに色濃くなってきます。

この朝、そんな森の中で一頭のヒグマを見かけました。

2010.5.15

2010.5.15

タウシュベツ川橋梁/2010.5.15】

14年も前の写真を振り返ると、やはり近年の橋の劣化に気づきます。まだ壁も残っており、コンクリートの表面も現在よりは平滑でした。

とはいえ当時も「まもなく崩落」と言われていたものですが。

2017.5.14

2017.5.14

7年前の今日。やはりこの時期は朝晩の寒暖差が大きいことで霧がかかることが多いようです。

前年2016年の台風の大雨で流れ込んだ泥が30~40センチに積もり、湖底の景色が大きく変わりました。

この年の桜は、5月中旬にようやく咲きはじめていたようです。

2010.5.13

2010.5.13

【タウシュベツ川橋梁/2010.5.13】

まだ壁の崩落があまり進んでいないころのタウシュベツ。
14年前の今日は5月半ばに入ってもニペソツ山に雪がまだ多く残っていたようです。

切り株が無数にならぶ湖底の様子はだいぶ変わりました。