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持続可能なクリエイター戦略

1.変化の必要性

僕は会社員としてグラフィックデザイナー、WEBデザイナーを経て2010年、イラストレーターとして独立しました。イラストレーターとして独立後もキャラクターデザイナー、NFTクリエイター、アートディレクターなど、職種を時代や年齢に応じて変え、自らの形を変え続け、クリエイターとして生き残って来ました。

私は考え続けています。これは私がテーマに掲げている「持続可能クリエイター戦略」です。

独立当初からコロナが流行するまでは、書籍を中心にイラストを提供する仕事をしていました。ただ、書籍の仕事は

  • 単価を上げるのが難しい

  • 1案件ごとに多くのイラストを描かなくてはいけない

年齢を重ねれば重ねるほど、続けて行くのがイラストレーターとして難しくなってくるだろうと考えていました。
そしてコロナ禍、私は仕事が一時的に途切れたタイミングで、「キャラクタービジネス」に大きく舵を切りました。
元々私が作っていた「SKATER JOHN(スケータージョン)」というキャラクターに力を入れるようになりました。

書籍のイラストと大きく仕事内容は変わりました。

2. キャラクタービジネスへのシフト

「キャラクタービジネス」は私のクリエイティブキャリアにおいて重要なターニングポイントとなりました。SKATER JOHNは、ただのキャラクターではなく、多くの人々に愛されるブランドへと成長しました。この変化により、私は以下の点で持続可能性を高めることができました:

  • 収入の多様化:キャラクタービジネスは書籍イラストと異なり、グッズ販売、ライセンス契約、イベントなど、複数の収入源を持つことができます。

  • 時間の効率化:1つのキャラクターやブランドを軸にすることで、1つのプロジェクトに対する時間と労力の集中が可能となり、効率的に仕事を進めることができました。

  • 市場の拡大:キャラクターを活用することで、国内外の様々なマーケットに進出しやすくなり、新たなビジネスチャンスが広がりました。

3. NFTの導入と新たな可能性

さらに、NFT(非代替性トークン)の導入は、私のビジネスモデルをさらに進化させました。NFTはデジタルアートの所有権をブロックチェーン上で証明する技術であり、クリエイターにとって新たな収益源を提供するものです。

  • アートの希少性:デジタルアートが唯一無二であることを証明できるため、作品の価値が高まりました。

  • グローバルなマーケット:NFTプラットフォームを通じて、世界中のコレクターに作品を販売できるようになりました。

  • 二次市場の活用:作品が転売された際にもロイヤリティが発生するため、一度の販売だけでなく、長期的な収益を見込むことができます。
    (※最近では二次流通で収入が入らないパターンも多くなりました)

4. 持続可能なクリエイターライフの実現

これらの変化を経て、私は持続可能なクリエイターライフを実現するために、以下の戦略を取り入れています:

  • 定期的なスキルアップ:技術やトレンドの変化に対応するため、定期的に新しいスキルを学び続けています。

  • 時代のトレンドを読む力:常に市場の動向や流行を把握し、先を見越したクリエイティブな提案を行います。情報収集と分析を日々の習慣にすることで、変化に強いクリエイターとなることができます。

  • ネットワークの構築:他のクリエイターやビジネスパートナーとのネットワーキングを積極的に行い、共に成長できる環境を整えています。

  • 健康管理:長くクリエイティブな仕事を続けるためには、身体的・精神的な健康が不可欠です。規則正しい生活と適度な運動を心がけています。

  • 仕事とプライベートのバランス:仕事だけでなく、プライベートの時間も大切にし、リフレッシュすることでクリエイティビティを維持しています。

5.これからの時代

私が実践している「持続可能クリエイター戦略」は、これからの時代にますます重要になると感じています。テクノロジーの進化や市場の変化に柔軟に対応しながら、自らのクリエイティブな力を最大限に発揮することが求められます。

「持続可能クリエイター戦略」は、一度確立すれば終わりというわけではなく、常に進化し続けるもので、私自身も時代に振り落とされないように必死にしがみついてる感覚です。
日々新しい挑戦を続けながら、クリエイティブな世界での持続可能性を追求しています。

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