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古い身分制度や風習の残る花嫁学校

人々よ。

第一次大戦から第二次世界大戦前までの英国領インド。

イスラム教とヒンドゥ教に挟まれたパンダリーコット藩王国。

そんな動乱の最中を生きる少女の物語。

イギリスからインドの女学院へ入学。古臭い身分制度や風習の残る花嫁学校。

王子様との出会い、輝かしい宝石に、煌びやかな衣装、女子校内での女の友情。

児童文学さながら、少女達には請け合いの内容だ。
薄汚れてしまった大人としては、心が浄化されるどころか、甘酸っぱくてしんどい。

とは言え、ガンジーによるインド独立運動が行われ第二次世界大戦後、独立を果たすが藩王制は崩壊する。

そして、世界はポーランド侵攻眼前に迫り、独露英の思惑が交錯する。

昨日の友や恋人、家族親族が一夜にして国境を越えられず、会えなくなったというのも、また史実。

エミリーブロンテの『嵐が丘』の超マイルド版かな?

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