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【そしあるハイム】に想う

こんばんは。

皆さまお疲れ様です。
札幌は昨日から冷え込みが厳しく日中の最高気温が氷点下8度前後です。

先週までプラス気温だったので身体が付いていかない感じです。しかしまだまだクラスターが発生している札幌です。
静かに自粛を続けます。

さて。
2018年1月31日のことです。
札幌の共同住宅【そしあるハイム】で火事があり、11人が焼死しました。そしあるハイムはNPO法人が運営していた生活困窮者向け共同住宅です。
今年はコロナで供養ができなかったようですが、3年経った先日の1月31日、代表の藤本氏は退任され若い方に後を継いだそうです。

私は3年前の火事をよく覚えています。
深夜まで仕事をしていて帰宅しようと車を走らせていたのですが、北18条通り(そしあるハイムのすぐ近くの幹線道路)は封鎖され、かなりの台数の消防車やパトカー、黒煙のあとのような臭い・・・

その日は「火事があったのか・・・」くらいに思っていたのですが、翌朝はヘリが飛んでいました。
何事かとニュースを見たところ、このそしあるハイムの火事だったのです。

いわゆる無届の施設に該当するのでしょう。
消防施設がなく、また買ってあった灯油タンクに火がついて大火災になったそうです。

私がとてもショックを受けたのは火事や亡くなった方のこともそうですが、近所に住んでいながら、そしあるハイムの存在を知らなかったことなのです。

私は、まがりなりにも居宅介護支援事業所のケアマネジャーです。
地域の社会資源はある程度把握していると思っていました。
しかし、目と鼻の先にある施設にまったく気が付きませんでした。
普段、何度も何度も目の前を通っているのにです。

無届の施設なので、社会資源の一覧表にものらず施設の看板もない。
けれどそこには行くあてのない方たちが間違いなく生活されていました。
国が定めたどの制度にも当てはまらない方がいました。

2020年4月この火災を教訓に国は法律を改正し、そしあるハイム」のような施設を、「無料低額宿泊所」と位置づけました。
消火器や職員の配置などの基準を設けて届け出を義務付けましたが、ほぼ届け出はないそうです。

国の考えることは大勢の国民に該当するのかもしれないけれど、どうしても制度に当てはまらない人たちもいる。
福祉の仕事をしていても助けられない人がいる。

どうか、こうした方の人生にも思いを致してほしい。
そう強く願います。

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認定コーチ・カウンセラー・介護支援専門員
Skype・Zoom・LINEなどを使ってコーチング、カウンセリング・研修を行っています。
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