相談者さんが自分で解決できるタロットカウンセリングを目指してます
こんにちは!HIKOです。
今日は私のタロットでのカウンセリングについて簡単にお伝えします。
「引かない」タロット
「引かない」タロットとは?
普通はタロットって、いわゆる「スプレッド」というものを展開します。
いろんな方法がありますけど、シンプルな3枚引き、4枚引きから、ちょっと複雑なケルト十字とか。
独自のスプレッドを考案されて使っている方もいますね。
そして、それを読み解いていくのがタロットの面白いところです。
何せカードは偶然だから同じ並びが出ることはなくて、その都度言われることは変わる。解釈次第で全然違う見方になったりしてとても奥深い。
なんだけど、私はあえて「引かない」タロットの使い方をしようと思いました。
どういうことかというと、「引かずに、並べる」ことにしました。
こんな感じ。
この並べ方は、伊泉龍一先生がタロットの解説をされるときに使われていたのをもとにしてます。
伊泉先生、めちゃくちゃ面白くて大好きです。普通のタロット占いの先生ではなくて、いかにも「研究者です」っていう感じの含蓄の深さとか、語り口とか、本当に大学の面白い教授の授業みたい。
で、その解説を聞いていて、「もしかして、これってこの並びのまま喋った方がカウンセリングに使えるんじゃないか?」と思ったのが最初です。
一枚一枚のカードの奥深さ
どうしてそう思ったかと言うと、カードの一枚一枚には、それぞれすごく深いストーリーがあるんですよね。
表面的なメッセージだけじゃなくて、昔のカードが出来たころの時代背景だったり、前後のカードとのつながりや、絵から想像できること。数字から連想できること。
とにかく一枚のカードに情報が盛りだくさんなんです。
中でも、私がすごくいいなと思ったのが、「全体の中でのそのカードのポジションを捉えること」でした。
一枚一枚だけでも情報量が多いのは確かにそうなんですが、それも更に引いた視点で、全体の流れの中で捉えると、全然見え方が変わってきます。
タロット(この場合大アルカナ)は、22枚で一つのストーリーになっています。その流れの中で、それぞれのカードがどういう場面なのかとか、どんなポジション、段階なのかっていうことがあるんですね。
これが、発達心理学に近いと思ったんです。
発達心理学って、私は軽く勉強したくらいなのでちょっと違うかもしれませんが、例えば人が子どもから大人になるまでの間で、どんな心理的な成長段階があるのかとか、キャリアを積む中でどんな発達段階があるかということを整理しているんですよね。
これって、全体の流れを見て知っておくことで、「今自分はこの段階だ」ってことが分かっていると、安心できたりするんですよね。
例えば今30歳だったら、発達心理学(にもいろんな理論家がいますが)でいうと「こんな悩みを抱えやすい」っていう情報がまとまってるんですね。
だから、それを見ると、「自分だけじゃないんだ」って思えたり、その後の40代の発達段階を見て「40までにこうなってたらいいんだ」って思えたりします。
もし自分がその通りに発達していなかったら、その前の年代に遡って足りていないところを補って、追いつけるように意識すれば良い。
そういう風に活かせるのが発達心理学だと思うんですね。
それで行くと、このタロットの流れって、すごく似てるなと思ったんです。
カードを引かずに全体を捉える
そういうところから、「カードを引く」のではなく、「並べて全体の流れを知ってカウンセリングする」という方法に思い当たりました。
局地的な悩みに対応するのは、通常通りにスプレッドを引いて仮説を立ててみたりするのが良いと思うんですけどね。
そうじゃなくて、もっと根源的な悩みを抱えていたり、「明確な理由は分からないけど、なんとなく気持ちが焦っている」みたいな抽象的な悩みの場合は、全体から引いてみる方が効果的なことって、けっこうあると思います。
よくありませんか?
「悩みを話してみて」って言われたときに、「そう言われても、どう言ったら良いか分からない」みたいなこと。
悩みが整理できてたら楽なんですけど、たいていの場合は表面化してる悩みの奥に、もっと根源的な悩みがあったりするものです。
そういうところまでアプローチしていくには、局地的な悩み解決だけだと対処療法にしかならないケースって、けっこうあるんじゃないかなと、ずっと思ってたんです。
(もちろん普通のタロット占いでは解決できないと言ってるわけではありません!)
心理学や他のアプローチとの組み合わせ
根本解決につなげるために
どうして占いに来るのかとか、カウンセリングをするのかって、そりゃ理由は「悩みを解決したいから」ですよね。
そうなったときに、タロットだけでもいいんですけど、そこにプラスして「これがあれば大丈夫かも」って思えるツールというか、心の支えになるものがあるといいなと思ったんです。
私の場合は、それが心理学でして。
悩んでいる時に心理学を学んで、その情報を持っているだけで「大丈夫」って思えるようになったんですね。
占い師さんに見て貰って先の見通しが立つと、それだけでスッキリしてポジティブになれることってよくありますね。でも、それってどうしても一時的だと思うんです。
なぜかって、占い師さんが見てくれるものはあくまでもその時に悩んでいることに対してで、その悩みがなくなっても、また別の段階の悩みが新しく出て来ちゃうんですよね。
(もしかすると、いわゆる「命占」と言われる「宿命」を見るものって、ある意味では発達心理学に近いものがあるのかもしれません)
そういう時に、心理学を学んでいたりすると、「そうだった。こういう風になるものなんだ。こういうときはこうするんだ」って、対処方が自分で分かるようになるんですね。
なので、根本的に悩みを解決するためには、そういう「知識」を付けていくことが必要なんじゃないかなというのが私の考えです。
目的は「相談者さんが自分で解決する力をつけること」
カウンセリングの場合ですけど、それをやる目的って、最終的には「相談者さんが自立して、自分で悩みを解決して生きていけるようになること」だと思います。
一番いいのはカウンセラーから卒業して、自分の力で安心して生きていけるようになることですよね。
それが目的であるなら、一時的に気分を上げるだけにするのは、私が目指すところではないなと思います。
もちろん相談者さんの段階によって、最初からそこに持っていくのは難しいし、しばらくは対処療法的に気持ちを落ち着かせて、少しずつ長期的に根本解決に取り組む、という段階が必要になることは多いと思います。
場合によっては、その最初の部分で来るのが占いだったりすることもあるでしょう。そういうときは、すごく占いの力が大きいし、それで人生が救われる人はたくさんいると思います。
なんだけど、私はそもそも占い師向きではないんです。
なぜかというと、シンプルに「占い」の能力は高くないので、「未来はこうなるよ」なんて言えないんです。凡人なので、先のことなんか分かりません(笑)
でも、心理学やカウンセリング技術をいろいろと学んでいるので、タロットの絵とそれを繋げて、相談者さんの話を展開していくことはできます。
なので、「占い」としてのタロットではなくて、カウンセリング的に使う。
発達心理学だったり、自分を助けていくための武器としての心理学や、場合によっては自己啓発だったりするかもしれません。
そういうものを使って、根本的に、相談者さんが自分で自分の人生を良くしていけるようになるお手伝いがしたい。それが私のやりたいことです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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