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個人事業開業(2) 開業にあたって

開業を決めた経緯

実は1年前に定年退職することを決める時はいろいろな選択肢を考えていました。
第一にこのまま会社に残ること
第二に同業者や協力会社に再就職すること
第三に今までと、全く関係ない仕事に就くこと
第四に自営業として設計事務所を開くこと
第五にハローワークで失業給付金をもらいながら後を考えること。
です。

最初に消えたのは「このまま会社に残ること」でした。理由は当時の上司から「このまま図面を描き続けて欲しい」と言われたことが私の思いとかけ離れていたことです。
私は後輩を育てるのが目的で、それなりの体制をとってもらえれば残ったかもしれません。そうではなくて私が主戦力のまま残るのはちょっと違うだろうと思いました。将来よりも現在しか見ていない考えに同調することはできませんでした。後になって別の上司から後輩を育てるのを手伝って欲しいと言われましたが「時すでに遅し」でした。

次に消えたのは失業給付を受けながら次の仕事を考えること。実は失業給付を受けるために、65歳の誕生日の約1週間前を労働契約の最終日にしてもらっていました。65歳になってから退職すると、失業給付ではなく一時金になってしまい、もらえる額も大幅に減ってしまいます。
でも失業給付を受けるとダラダラしてしまい、最後まで失業給付をもらって終わりそうに思いました。しかも失業給付を受けると年金も支給停止になってしまいますから、結果的に何もやってないに等しく、これでは時間と身体を持て余してしまいます。

次に消えたのは同業者や協力会社に再就職すること。実は3社から誘われていたのですが、どこも自宅から遠くて1〜2時間かけて通勤するか、会社の近くにアパートを借りるかになってしまいます。この歳になって長時間の通勤は嫌ですし、料理もできないのに単身赴任も面倒で消えていくお金も増えてしまいます。

最後に消えたのは今までと全く関係のない仕事に就くこと。
テーマパークの裏方や、ホームセンターの店員など、求人情報誌やネットなどでいろいろ調べてみましたが、社会保険加入条件を回避するためか、働く時間も少なく賃金もお小遣い程度なのが殆ど。妻からも「探すだけ時間の無駄だよ。それだったら家でできる仕事でいいじゃん、家事もできるし♡」と言われる始末でした。

結局残ったのが自宅で設計事務所を開業することでした。65歳以上の個人事業ですから、老齢基礎年金も老齢厚生年金も受け取ることができます。
また、今まで付き合いのあった協力会社様や商社様からも「応援しますよ」「仕事を出したい」というお言葉も多々いただいたことも後押しになりました。(この記事を書いている時点ではまだ開業前ですが、数社と具体的な打ち合わせも既に始まっています。)

こうして退職4カ月前の出張時に、新幹線から富士山を眺めながら自分としての最終結論を出しました。
ただ、会社が私の待遇面で検討中との話も上司から聞いていましたので、この時点では少しだけ会社に残る余地も残っていました。

開業準備やその資金はどうする?

さて、個人事業を始めるにあたって、絶対に避けて通れないのが開業準備とその資金の問題です。いったい何を準備しなければならないのか、そしていくらくらいかかるのかサッパリわからないところからのスタートとなります。
そのあたりのお話は次回に…。

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オフィス ヒビノ(機械設計事務所) (@Office_Hibino) / X

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