「お金持ちへの道」〈chapter8〉継続力を我等に
「雨垂れ石を穿(うが)つ」ということわざがあります、近頃の世間一般の会話では、なかなか使われない文言であります。
このことわざの意味としては、軒下から落ちる雨垂れが、長い間同じ所に落ち続ければついには硬い石も穴をあけてしまう。
何にでも言えることですが、コツコツと実績を積み重ねることで大きな成果になっていく摂理ですね。
今はコンピューターや機械技術の発展で、大変便利な世の中になってきているので、少しでも不便さを感じると、苛立ってしまいがちなライフスタイルになっているのではとさえ感じます。
面倒くさいことはしたくない、こう考えてしまうのは多かれ少なかれ誰しもが、持っているものでありましょう。
ビジネス一般でも、ムリ・ムダ・ムラのないよう仕事をすすめる大切さが述べられています。
自分がどういう風にして稼ぐのか、例えば、プログラマーになるのか、会社で出世するのか、ユーチューバーになるのか、投資家になるのか、事業を起こすか、ミュージシャンになるのか、いずれにせよ それに向けて成功するための必要な資質を身につけなければなりません。
そのために勉強や技能体得を成していく、限られた人生の時間の中で、より効果的で効率的な積み上げをしていくことが重要となってきます。
前述のようなことわざも、どんどん時代が更新されていっている中で、内容がそぐわなくなってきているのもあるのでは、と言われがちですが、それでも「コツコツ最強説」を唱える要人は多くいらっしゃいます。
言い換えると「継続は力なり」 私も支持するところでありますが、正しい方向性と正しいやり方が定まってこそ、効果的で効率的な力を生み出すものであります。
今は学習方法や、練習方法、教材なんていくらでも調べたり、取りよせたりすることができます。選択肢は昔と比べると格段に増えてますよね、逆にそこから最適なものを選ぶほうが大変なくらい、とりあえず良さそうなものからとり入れてやっていくことでしょうね(ただし、有料案件については慎重になってください)やりながら手ごたえ・様子を見ていき、効果的でないと感じた時は別の方法に切りかえるメンテナンスも必要です。
ところが、学習または練習しようと思っても、ついつい三日坊主になってしまう、よく聞かれる言葉ですよね、私も何回もありました。
これが楽しい、ワクワクすることなら続けていくことが可能かも知れませんが、あまりに苦痛が伴うのであれば、やり方を変えるか、止めたほうがベターかも。
私的に一つの方法論として申し上げますと「日常作業(日課)とセットにする」のが挙げられます、日々の生活の中で必ずやることにレッスンを組み込むことです。
これは非常にニッチな例え話になりますが、ギターで初心者があるある的にぶち当たる壁「Fコード」の押さえ方、セーハといって左手の人差し指で6本の弦全てを押さえるというフォーム。
私も最初は力が入らず、上手く押さえられず、弾いてもモコモコとミュート(消音)されてうまく鳴りませんでした、これは人差し指の腹ではなく、少し外側の側面で押さえるとやり易いと書かれていたものの、それでもちゃんと鳴りません。
いろいろ悩んでいたのですが、その当時学生だった私は春休みに、ある農協の選果場で袋づめのアルバイトとして、ネットへ果物を入れ、器具でピン留めする作業をしておりました、そんなある日。
そうだ!果物の入ったネットを左手の人差し指と親指だけで持って、ピン留めすれば力がつくかも、、と思い立ち、さっそくその日から、そのやり方に変え、最初はキツかったのですが、そのうちに段々と慣れていきました。
アルバイト期間は2週間ほど、その間 毎日作業とセットのレッスン、後にギターでFコードを押さえると、人差し指が弦に吸い付き、見事に美しく鳴ったのです、確実にパワーとコツが身に着いたのでした。
日常業務恐るべし!
これは、ギターに関する例でしたが、多少つらいレッスンでも、日々習慣的に行われている所作については、アドレナリンみたいなのが出ていて、スイッチが入っている状態、その上に、または前後に一つのレッスンを合わせることにより、それが日常になると最強ですよね。
このように目指すべきスキルが身につけば、自分への投資であり、資産形成となり、マネタイズする足がかりとなるわけです。
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