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PP503ラウンドチェア・ザチェア/ハンスJ・ウェグナー<デザイン編>

デザイナー達は美しさ×耐久性をとことん競い合った時代でもありました。ここはもっと細く、貫はできるだけ使わずそれでもって軽く、強く!技術を見せるデザインはフィンユールやウェグナー達の大きなテーマでもありました。座面が貫の役割も、レッグにほぞ(穴を開けて突起した部分をしまい込む接合方法です)。この両方向から2か所を同じ高さに接合する。レッグを太く、そしてほぞ穴を上下づらした方が容易ですが、デザインを攻めた結果耐久性と美しさが実現したのです。このほぞから上下にかけてテーパー(先細)になっていているのですが、接合部分だけが太くなっているのは強度を出すための知恵。このほぞ穴は1トンの力で引っ張っても抜けない構造になっているそうです。

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503は今ではウェグナーの傑作として認知されてますが当時世間には中々伝わりづらく、503が傑作として世を席巻するするのは世にデビューしてから数年後のあるきっかけがそうさせました。画像の左側にあるポスターがそのきっかけとなったシーンになります。(ケネディーの討論会に使われた話は今では有名な話となってます)

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