見出し画像

わたしが2人を殺しませんように

今朝は眠かったけど元気だった。
家を出たときはまだ少し暗かったけど、職場に着く頃には空は明るく晴れていた。

昨日彼は好きなDJが出るからと先輩と一緒に22時スタートのイベントに行くと言っていた。
わたしはそういう場に行ったことがないから偏見で、女性に話しかけられたりそこで交友関係が出来たりするのかな〜、、と漠然とした不安があった。

彼は容姿も整ってるしコミュ力も高いから余計に不安になって、1週間前からこの日が来なかったらいいのに。と最低なことを思っていた。
わたしが不安な夜を過ごしたくないから。
どんだけ自分のことしか考えてないんだよ、とまた自分が嫌になる。

行く前に、変な女に気をつけてね!心配になっちゃうよ。ってしつこく言ってしまって。
その度に大丈夫だよ。◯◯ちゃんがいるんだから!って安心させてくれようとする言葉をたくさんくれた。彼は優しいから。

それでもわたしの不安は全然なくならなくて。
ああ、これから明日の朝まで連絡返ってこないんだろうな、って思いながら、楽しんできてね!帰り気をつけてね!と連絡を返した。

楽しんできてほしいのは本当に思ってること。
ちゃんと本心だよ。
本当に、本当にそう思ってるの。

だから彼のことを気にしないようにしようと思って今日はこの間読み終わった続きの下巻を読もう!早く寝よう!
と思ってわたしは寝るまでのいつもの夜を過ごした。

そしたら彼が、
仕事終わってこれから行ってくるね。
なんか会場違ったみたい。
始まるまで先輩と時間潰してくる。
とか、想像以上にめちゃくちゃ連絡を返してくれて。
わたしが不安なの知ってるから気を遣ってくれてるんだな、と申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

朝スマホを見ると、わたしが寝ていて返信をしなくても、もうすぐ好きなDJの人の時間終わっちゃうよ〜。とか、これから帰るね。おうち着いたよ。と連絡を残してくれていた。

これはわたしが毎回、帰るとき連絡してね。心配だから家についたら連絡してね。と言っていたからだろうな、と今までのわたしナイス!という気持ちと、面倒くさいだろうにごめんね、ありがとう。と2つの気持ちが入り混じってなんだか胸がきゅっとなった。

きっと他の女の子はこんな面倒なことを要求したりはしないだろうけど、わたしは相手がどこで何をしてるかとか知りたくなっちゃうんです。
ほらね、わたし重くて面倒くさくてメンヘラなんだよ。
彼はちょっと繊細なんだよね。なんて言うけど誰がどう見てもちょっとどころではない、と言うだろう。

毎日、おはよう、仕事終わったよ、おやすみ、の3つの区切りでは絶対連絡してほしいって付き合うときに彼に伝えていたこと。

彼は今もそのわたしの身勝手な約束を守り続けてくれている。


こうやって自分の今を伝えたり、伝えたくなるのが恋人だとわたしは思ってたんだけど。
みんなそうじゃないのかな?


朝、彼からのLINEを見て思う。
彼はこんなにもわたしのために努力してくれているのに、どうしてわたしは彼を信じてあげられないんだろう。

自分の自信の無さと心の弱さが自分をもっとダメにする。
わたしの''ダメ''がこのままわたしだけじゃなく2人のこともダメにしてしまったらどうしよう、と怖くなる。

また自分に嫌気が差しながら仕事をしていると休憩の時間になったので外に出たら空が曇っていた。
朝は晴れていたのに。

またいらないことを考えすぎちゃってるな〜と思いながらタバコを吸っているとスマホの上に水滴が落ちた。
うわ〜〜〜雨まで降ってきたじゃ〜ん。

今からキモいことを言います。


まるで空がわたしの心を映してるみたい。


ねえほんとにキモすぎる、ポエマーにもほどがある。


でも。本当にそう思ったんだよな〜〜。

なんとなくHumpbackが聴きたくなって、『拝啓、少年よ』をかける。
Humpbackだと『いつか』が1番好きなんだけど、どうしても今はあの歌詞に抱きしめられたい。

『あぁもう泣かないで、君が思う程に弱くはない』というサビが流れて涙が流れる。

くそ〜〜〜わたしはめっちゃ弱いよ〜

次の日彼と電話したときに思ったことをまた綴ろうと思う。
そうでないと全部の感情を忘れてしまいそうだから。
きっとこれらの感情はわたしにとって忘れちゃいけないものなんだと思う。

帰る頃には空は雨なんて降っていなくてわたしの心も落ち着いていた。
毎日、いろんなことを思う。
これからの毎日でわたしがわたしの思ったこと全部を忘れませんように。


馬鹿みたいに空が綺麗だぜ〜!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?