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出会いと繋がりに感謝する下半期

薬剤師 × 英語大好き はるかと
離島暮らしのクリエイター まきこ。
道を外れた薬剤師2人が送り合う「はるまき交換日記」

今回はまきこがお届けします。

はるか日記を読んで

この春、奈留島に遊びにきたはるかちゃん。
移住者さんにお話を聞いたり職場体験したり、来島2度目な今回は、前回以上にディープな島時間を過ごしたね!

その上であらためて、この町に魅力を感じてくれていること、一島民として嬉しいなぁ。

ある時は奈留に行くのはまた今度でいいやと思ったり
ある時は留学の前に奈留島に行こう!と思ったり。
どんな進路を考える時でも
奈留島は候補に絶対に上がって来る。

はるか日記より

今の会社を退職してから、果たしてどの道に進むのか。

ものすごい勢いで変化しながらたくさんの濃い物語を生んでいる、奈留島の今をいっしょに、暮らしの中で見つめられる日が来たら、いったいどんなお話ができるだろう。
考えるだけでワクワクするよ。

とはいえ、最終的にはるかちゃんが選ぶのがどんな道であっても、わたしは全力で応援するね。


地上波で全国デビューした下半期

カフェを卒業してもうすぐ1年。
今だに、あの日々を懐かしく思い出しているわたしです。

恋しくなる夜もあるけど、そうなるのは分かっていたこと。

1年に100人ずつ人口が少なくなっている今の奈留島で自分なりの役割を果たすため、決めた選択に後悔はないよ。
寂しい気持ちをバネに、下半期はさらなる「引き算」を目標に過ごしてきました。

この町ではすぐには手に入らないものもあるし、新米フリーランサーなので収入を考えたら引き出しは多いほど良いのかもしれない。

だけど、自分ひとりで抱えられることは限られてる。
持ち物や選択肢を絞るのがこわくて、街で会社員をしていた頃より手放し下手になっていたけど、何かを手放したら新しい何かが訪れることももう知ってるから、勇気を持って手放していきたい。

6月のまきこ日記より

手放すことは毎回勇気がいるし悩むけど、それをしたら確実に視界がクリアになって、自分の想像を超えた ”新しい何か” がたくさん訪れてくれました。


1番びっくりしたのは、フジテレビドラマ「ばらかもん」とのご縁。

五島が舞台になっているハートフルなドラマなのだけど、その劇中でわたしがオリジナル制作しているトートバッグをご使用いただけたり!

同じく制作しているTシャツを、キャストの宮崎莉里沙さんがご愛用くださっていたり!

ドラマで沢山取り上げていただいたおかげで、なんと台湾の視聴者さんにグッズをお届けする機会までできたんだよ〜!
自分のグッズが国境を越える日がやってくるなんて、びっくり!


イラストレーターとしてだけでなくフォトグラファーとしても、この下半期は友人たちの人生の貴重な一場面を残す機会をいただけたり、


他にも、五島の広報誌からわたし自身について取り上げていただけたり、貴重な経験をたくさんさせてもらったよ。

まだ、SNSではご紹介できていない物語もあるんだけど、上に書き出しただけでもたくさんの経験をさせてもらったなぁ。


今年は周りからも
「2023年、ますます活動の場を拡げたね」
って声をたくさんいただいた。


でもね。
わたし自身はこの1年、どちらかというと停滞していた感覚なんだよね。
奈留島民さんの中での自分の役割、これから作っていきたいものや、選びたい人生、そういうことをひたすら足を止めて考えていた1年だった。

だから、それでもみなさんから見て(自分で見ても)輪が拡がっているのは、オーダーメイドの物語をご一緒させてくださったり、グッズや活動を取り上げてくれたメディアさんや個人のみなさんのおかげでしかなくて。

あらためて、応援してくれたり支えてくださっているみなさんに感謝の気持ちが増した1年だったよ。


奈留島で出会った親友のこと

奈留で最初にできたお友達で、島1番と言ってもいい親友

どこかで話したことがあったかな?
わたしには、奈留で出会った親友がいるんだ。

年齢は50以上離れているのだけど、わたしにとっては親戚や恩師のような上にいる人ではなく、対等に横に繋がった友人。


はるかちゃんはさ、これまでの人生で、約束もなく人の家にしょっちゅう遊びに行った経験ある?

わたしは一度もなかったんだけど、彼女はいつも気負わず自然体で、それでいて嬉しそうに迎えてくれるから、時間ができるたびにお邪魔させてもらっているの。

今思えば、自分の気持ちに素直で思い立ったら即行動!な彼女がたびたび
「まきこさ〜ん」
って会いに来てくれていたから、わたしも同じようにできたのかもしれない。


一緒にいる時間は、ずっと前からそうだったみたいに心地良くて、とりとめもなくおしゃべりしたり、彼女は手芸でわたしはお絵描き、みたいにそれぞれ無言で作業したり、彼女が作業してる横でお昼寝していた日さえあった。

仕事でも暮らしでもたくさんの経験をしてきた人なのに、偉ぶったり諭すようなことは一切なくて。若輩者なわたしの言葉にも、まっすぐに柔かく耳を傾けてくれるよ。(これは奈留の年長者さんに共通してる)

それなのになぜか、何でもない日常のおしゃべりを交わす中で、わたしは彼女の一言に、心を深く救われることも多かった。
無いものではなくあるものに目を向けて、感謝しながら与えられた環境を積極的に楽しむ彼女の横にいると、いつも自然に元気が出た。




そんな彼女が、急にとても軽やかに、すごく遠くへと旅立ってしまったんだ。

つい最近まで畑仕事も手芸も楽しんでいたから、それはあまりに突然のことで。
考えると条件反射みたいに涙が出るのに、まったく実感は湧かないんだよね。


わたしにとっては常に愛と尊敬を持って接することのできる相手だったから、彼女と過ごす時間は自分なりにいつも丁寧に大切に過ごせたと思うし、そういう意味での心残りは一つもない。

それでも、もう会えないのだと、直接声を聞けないのだと知ったとき心に浮かんだのは
「なんでもっと会いに行かなかったのだろう」
って気持ちだった。


「将来のために、今は仕事を頑張らないと」

未来への不安からつい仕事に打ち込んでしまう日もあるけど、ほんとうは、今会いたい人と会う以上に、今大切な人と過ごす以上に大切なことなんてひとつもない。今日会える人と明日も会える当たり前なんて存在しない
そのことを見失わないようにしなきゃと、今までより実感を持って感じられるようになったよ。


奈留島に移住したことで、嬉しいことや幸せなことがたくさんあった。
その感覚に出会えたのは、彼女のおかげも大きい。

SNSには書かないだけで、独りで心細い夜や自信がない日もたくさんあった。
でも、彼女がいたからこの町で暮らしてこられた。

逆に言えば、彼女の存在がなければ、わたしは奈留島に3年は暮らせなかったかもしれない。


まだすべての気持ちを整理できたわけじゃないけど、わたしは今もここにいられて本当に良かったって思うから、彼女との出会いに感謝しながら今日もできるだけ丁寧に、この町で生きてみるよ。

彼女からもらったものは、これからも自分の中で温め続けたいし伝え続けたいから、また時々ここでもお話させてくれたら嬉しいな。


次の日記も楽しみにしてるね。

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