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猫の日にゃ!

こんばんは。おどるなつこです。
最近は元気のいい日に張り切りすぎて翌日ダウン気味、という交互な毎日ですが、基本のんびりしていて元気です。
家族が闘病中なので、働きすぎの友人たちには、ぜひ身体を大切に、適切に眠ってほしいなあと思ってしまいます。

猫の思い出

最近よく、歴代の猫を思い出しています。私の人格形成を助けてくれた猫たち。

小学生高学年になった頃に友人宅からもらってきた茶トラのライ(雷)くんは、ミケ猫と兄妹で迎えたのだがミケは早くに亡くなってしまい、ライくんだけがずんずん大きくなった。これは可愛かった子猫時代、きょうちくとうの木の上で撮った写真をもとに、中一の私が美術で彫ったライくん。

このライくんは、雷のごとく家のまえの小麦畑を切り裂いて走ってきていた。小麦が黄金色の季節には壮観な風景だった。最盛期には13キロもあって、あたりのボスに成り上がり、明け方には畑の向こうの玉川上水へ狩りに出かけ、目覚めると枕元に鳩やザリガニが置いてあったりした。ライくんは昔ながらの立て付けの悪いガラスの引き戸に、がっつり爪を立てて自分で開けることができたので、寝ていた私はよく寒い思いをした。

私が実家を出た後、しばらくして実家が引っ越すことになって、玉川上水沿い辺りまでシメていたライくんは引越しの気配に抵抗し、弟の部屋中に排泄しまくったという。

ライくんはあの時20歳ぐらいだっただろうか。
水を飲まなくなったので、もうそろそろではないかと実家から連絡が来て、私はライくんに会いに行った。
ライくんはだいぶ硬くなっていたが、まだ息をしていた。
私はライくんの、こびりついた目やにや鼻くそを温かい濡れタオルで拭いて、全身も舐め回すようになでなでして、しばらく過ごした。
置いて行っちゃってごめんね。その後、一緒に過ごせなくてごめんね。

スースーと眠る呼吸も楽そうに聞こえて、私は実家を後にした。
その晩、家族が気づいた時にはライくんは息を引き取っていたそう。
かっこいい雄の姿を教えてくれた初めての雄猫、ライくん。



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