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【コラム】「違う」という自信を持つ。

■「ここに居るはず」を見直す。

何かを始める時、何かに影響を受けたり、誰かに憧れたり、色々な理由があるが、それはあくまでも始める動機であって、動いた結果今自分は何処に居るのか?を知る事が大切に思う。

色々な所で話しているが、僕は小学生の頃に観たミュージカルがきっかけでダンスを始めた部類の人間です。

中学生の頃には独学で踊り、歌い実家のリビングで祖父母に一人ミュージカルを披露する日々を送っていたが、高校に入学するときにやはり歌も踊りも習わなくては!!
という事で札幌のダンススタジオでダンスを習いはじめるのだが、歌を習う事を忘れるくらいダンスに、そしてダンスをやっている大人達にのめり込んでいった。

高校入学までに沢山のミュージカルを観ていたが、そこでは出会わなかった踊りに出会い、新鮮な驚きとドキドキは僕を知らない所へ連れていき新しいタイプの方々と出会わせてくれた。

結果ぼくはミュージカルの世界ではなく、ダンスを教えて、ダンスをして、舞台に出て、振付をして、ちょっとキャーキャー言われる世界にポンっと落ち入ったのだ。

ミュージカルに憧れた自分をどこか懐かしく感じながらも、
今の自分が正しいのだ!
と何が正しいも間違いもない世界で必死に自分を肯定する15歳。幼い考えではあるが、40歳になった現在。あの時の自己肯定マインドを必要に感じている事も事実である。

今いる場所があの日目指した場所ではなくても、気に入っているならそこが今踏ん張るべき場所なんです。

■人の心と自分の心の時差を知る。

新しい恋人を友達に紹介したら、
「前の人の方が僕的には好きだったな」なんて言われても腹を立ててはいけない。他人があなたの心に追いつかない事は通常なのだ。

やりたい事、心地の良い事が少しずつ変化していくと、周りの人達とのずれを感じるようになり、それは周りから見ても同じようにこの人最近少し変わったのね...
と感じるようになってくる。

それが直接好きとか嫌いに繋がるわけではないが、中には「あなたそんなんだった?それがやりたかったの?」などの悪気はなくとも変化したての本人にとっては不安になる言葉を投げかけてくる人も少なくはない。

しかしその都度落ち込む必要はないし、気にする必要もなく、ましてや怒って反撃するなんて体力の無駄である。
人の変化に人は同じ早さではついていけないし、わからない事には少し不機嫌な疑問の投げかけ方をするのが最近の流行りなのだから、「そーなんです。最近こんな風になったんですよー。」と答えておけばいい。
それにその人達の言うように変化せずにそこに居ても、そこで幸せになれるかどうかは自分次第であって、周りが保証してくれるものではないのだから、自分の思う場所に横柄にならず自然に存在しておけばいいと最近強く思う。

■答えを探さず、答えを作る

全て同じ道順をおって今同じ場所に居る人なんてまずいないので、今の自分に当てはまる答えを持っている人は存在しない。不安でもこれが答えだ!と言ってみる。

少しずつ今の自分が何をやっているかがわかってきたら、自分のルールを人に頼らず作ってみるといい。

なぜ今自分はこれに取り組んでいるのか?
今にたどり着くまでに幾度となく色々な選択をしていると思うが、全てに立派な理由がなくてもいいと思っている。
大切なのは、なんとなくでもいいから自分が感じたからこの選択をしたのかどうかである。
誰かが言ったから、誰かに薦められたからが理由の選択は後で自分のルールを作るときに矛盾してくるので、あの時あの人が言った事に対して自分がどう思ったから今の選択をしているのか?を掘り下げてみると良い。

そーして僕もやっと自分なりのルールが出来つつあり、強くなりつつある。

作品を作ってそれを褒められる事はやはり嬉しいし。
文句をつけられるとやはり悲しい。

でもどんな人に褒められたも自分では許しがたいミスがあったり、どんなにけなされても揺るがない自信を持つ事で、
健康的に先の見えない道を歩く事が出来たら、いつかついて来てくれる人もいるだろうし、遠巻きに応援する人も、意見を言ってくる人も、無関心な人ももちろんいる事を楽しんで俯瞰して、自分の場所がわかるだろう。

そうしたら、誰も答えなんかわからないんだ。
という自信もつく。

これからも、穏やかに堂々といたいものです。

ダンス劇作家
熊谷拓明

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