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するするエッセイ【おどってくらす】#24

さぶすくマガジン「くまのつべこべ」するするエッセイです。毎月15日と30日に更新されるこちらのエッセイ。どんな事を書くのか…僕自身も楽しみにしておりますので、どうぞ宜しくお願いします。

わかっているはずなのに…
という失敗やがっかりが自分の身にふりかかったら、少しキャパオーバーしている自分と向き合ってあげましょう。

最近の出来事ですが、仕事上の事で少し「んーー。」と思うことがあり、相手に整理して伝えようと、文章にして伝えてみたんです。
そしたら少々イライラした文面が返って来まして、また「んーー。」となった僕。
今度はお詫びを伝えました。そうすると今度は、僕のギリギリまで伝えない姿勢が悲しかったというお返事をもらったんです。
仕事の上での連絡で「悲しかった」ってちょっとセンセーショナルですよ。でも嬉しかったんです、嬉しいいし、反省もしました。

イライラの根源って、大抵不安か悲しみですから、それを知っていたのに相手のイライラに「なんでだよ!」のイライラで返しちゃったんですね。
相手の方がしっかりと「悲しかった」と伝えてくれたおかげで冷静になり。しっかりと申し訳なく思えたんです。

この出来事は周りの世界が優しい方向に動いている事を感させてくれました。
伝える、伝わるってこういうことですな。
という事です。僕ら難しい言葉を大人になるにつれて習得して、時にその言葉を感情を曖昧にする為に使うようになる。そんな大人と大人が「悲しい」って言えるのってなんかいいですよね?
伝えるって事を大切にしようと思っていた矢先にこんな事が起るんですから、タイミングです。

そこで冒頭の話題に戻りますが、ではなぜ僕は相手を悲しませてしまったんだろう?
と考えるわけです。
このところありがたい事にやり甲斐のあるお仕事を立て続けに頂いているので、毎日たのしーぜー!と思っていてもやはり身体は疲れるのでしょう、それに加わえて良い環境に感謝するタイミングだったのでしょう。
良いことが立て続けて起こると、そこに紛れた「ん?」に対して必要以上に不信感や、不快感を覚えた僕がいたんですね。

よしよし。最近たのしかった僕よ。
よく頑張った。そして今を感謝するタイミングが来て良かったね。

ということでしょう。

「悲しい」と伝えてくれた相手とも、その後沢山伝え合う事が出来まして、おかげでそちらも良い空気と血が流れ始めました。

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