屋久島移住のリアル。島を脱出したくなる10のコト
「屋久島いいな~自然豊かで最高じゃん!」
私が「屋久島に住んでいる」と話したときに、みんなが返してくれる反応です。もう100発100中くらいの勢いで、この返答。
ありがとう!自分が住んでいる場所を褒めてもらえるのは嬉しい!みんなのイメージ通り、屋久島は山も川も海も近くにあって、言葉にできないほどの美しい景色に日々出会える島です。たしかに最高だっ!
でも・・・
「観光する屋久島」と「住む屋久島」は、やっぱり違う。
なめんなよー!自然の中で生きるって想像以上に大変なんやぞー!!!
そう言いたくなる私もいます。あっ、怒ってないです、わかってほしい気持ちが前面に出てしまっただけで(笑)。
普段は、この気持ちの行き場がないまま「そうなんだよ~」で終わることもあれば、「いやいや、ちょっと聞いてくださいよ」と長い話が始まることもあるのですが、今日はその長い話をいっちょ書いてみようかと思います。
屋久島移住を考えている人はもちろん、屋久島に限らず、離島移住や田舎移住に興味がある人も、もしかしたら参考になることがあるかも?
あくまで私個人が感じていることなので、実際大変と思うかは人それぞれだけど。最高な部分だけじゃなく、大変な部分も知っておけると安心できたり、心構えできたり。検討しやすいはず!?
ところで君は誰なんだい?という方のために、ざっくり私のことを書いておきます▼
前置きが長くなったけど、それではいってみよう!「#屋久島でしたい100のコト」ならぬ、「#屋久島を脱出したくなる10のコト」!
数字が大きくなるにつれて脱出したい度が増します★★★(笑)。が、私的解消法、解決法も添えてみます。
1.コンビニがない★
屋久島にはコンビニがありません。ぽいやつはあります。Mマートというマートが2店舗。コンパクトな四角い建物で、陳列の仕方がそれ、ってやつ。でもどちらも24時間営業ではありません。
私は本土にいた頃からコンビニ常連ではなかったので、移住当初からそこまで不便に思うことはありませんでした。ただ、毎朝コンビニのコーヒーを飲むのが日課だった人や、深夜にお酒を買いに行くのが楽しみだった人にとっては、ちょっと寂しいことかも。実際、屋久島に移住して「コンビニがないことに慣れるまで時間がかかった」という人の話も聞いたことがあります。
私も、夜、お風呂あがりに散歩がてらアイスを買いに行く遊びができないのは、ちょっと寂しい。あと、「やばい!明日必要なアレ買うの忘れてた!」というときに、夜中や早朝に開いているお店がないのは困る。だいたいのスーパーが閉まるのは20時。一番遅くまでやっているドラッグストアでも22時。前日ギリギリにならないと準備を始められない私みたいな人は、「どうしよ~!!」と叫ぶ回数が増えるかもしれません。
2.飲食チェーン店が2つしかない★
逆にその2つは一体何なんだ、ってね。
答えは、モスバーガーとほっともっと。
チェーン店がないからといって、これもべつに困る話ではありません。屋久島には、美味しい飲食店が結構あるし。
ただ、「島では食べられない」と思うと、どうしても恋しくなることがあるんです。月見バーガーの季節や、GOHOBIメロンフラペチーノの季節なんかは特に。
吉野家やピザーラは、年に数回(?)キッチンカーで屋久島に来てくれます。「今、来てるらしいよ!」という噂が、島民の間でまたたく間に広がり、この機会を逃すまいと行列ができるほど!
3.服屋がない★
これも、騒ぐほどのことではありません。離島といえど、ZOZOTOWNで買ったものはちゃんと届くのだから。
ただ、友達と一緒に「かわいいかわいい」と褒め合いながら試着を楽しんだり、まだ夏なのに「もう長袖売ってるの?」とファッションの先取りを感じたり、慣れないメンズの服屋さんで好きな人へのプレゼントを選んだり。
そういう時間は、ワクワクどきどきルンルンな時間。べつに毎シーズン新しい服を買いたいってわけじゃないんです。あの、ときめき時間はどこー??という気持ちが爆発することがたまにあるという話です。
4.大型本屋、映画館、美術館がない★★
ここから星2つになりました。個人的脱出したい度が高まります。
ないものをないない言っていてもしょうがないのですが、やっぱりないんです。しかも、「ある暮らし」から「ない暮らし」に変わったわけですから、もうしばらくないない言わせてください。
小さな書店が1つと、まちの図書室が2つ。屋久島環境文化村センターの映像ホールでたまに映画上映会があります。ギャラリーはあったり、なかったり。
芸術文化に触れていたい私にとっては、インプットが足りていない感覚になります。服と同じく欲しい本は注文すれば届くし、テレビ画面サイズでなら家でも映画を楽しめる時代ではあるけれど。今、ここで出会ってしまったー!!みたいな刺激あるものが、遠くの世界へいってしまったような。享受しきれないほどの量の好きなものに囲まれている時間って至福だなと思います。
5.コミュニティが狭い★★
これまで育ってきた場所がそれなりに田舎だったし、私はローカルのコミュニティが好きな方なので、ご近所さんとか集落という単位とか、そういうものに大きなギャップを感じることはありませんでした。
ただ、人口12,000人いるとはいっても、狭く感じるのは事実。スーパーでもカフェでも必ず誰か知り合いに会うし、車を覚えられていて「昨日あそこにいたでしょ?」と言われることもあります。風の噂は島の反対側まで一気に広がっていくし、あ~誰も私を知らないところへ行きたい。そう思ってしまうこともあります。
道が続いていれば、ちょっとした休日に県をまたいだお出かけをして、気晴らしもできるけれど、離島はどこまでいっても離島。息苦しくなることもしばしばです。
6.旅行費が高い★★
私はもともと旅が好きなうえに、ここまで書いてきたことを感じていたら、なおさら定期的に旅に出るほかありません。
ですが、屋久島ー鹿児島の往復だけでも約15,000円(飛行機・島民割を使用)。その後どこに行くにしても、この15,000円が絶対に上乗せされてくるんです。
同じ鹿児島でも、市内に住んでいたら必要のない15,000円・・・。お金を稼げばいいだけのこと!と思うのですが、全然稼ぐの得意じゃない…
7.雨の日が多い★★
何を隠そう、私は晴れの国・香川県で生まれ育った女。天気予報が雨でも、いやたぶん晴れるな、と思える国でした。傘を持ち歩く習慣がないし、洗濯物に困った記憶もありません。
一方、屋久島は香川とは真逆の雨の島。なんと「1ヶ月に35日雨が降る」と言われるほど。曇りの日は晴れ換算です。そうじゃないと晴れの日がなくなってしまう…(それは言いすぎか)。
天気がコロコロ変わるので、今日は絶対1日中晴れている!と思った日しか洗濯物を干せません。朝晴れていたので干して出かけたら、帰ってきたときにはビショビショというのが屋久島あるあるです。
さらに降る量も凄まじい。香川にいた頃は、車のレベル1ワイパーしか使ったことがなかったと思います。レベルマックスのワイパーなんてどこで使うときがあるの?と思っていたら、屋久島でした。
移住して1年目に、マイカー雨漏り事件が勃発しました。それくらいの雨が降ります。
8.9.10★★★
ここから残り3項目、星3つです。いよいよ、私が本当に勘弁しておくれと思っているゾーン。「もう無理かも」と旦那に漏らしたこともある、堂々の3項目!良い解決策がある人はぜひ教えてください(切実)。
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