大駱駝艦創立50周年記念二本連続公演『おわり』、『はじまり』
麿赤兒の辿り着いた地平大駱駝艦が創立50周年公演を二本連続公演として上演した。これは、まさに偉業と言っていい。
それは20年より30年、30年より40年が凄いというような時の長さの話ではない。麿赤兒が50年の歳月をかけてほとんどゼロから作り、練り上げた身体メソッドと哲学を若い艦員たちと共有し、その成果を二本連続公演として結実させたことの凄さである。
『おわり』の幕が開いてほどなく、若い男性舞踏手4人が銀色に光るバネ状の物体を頭上に乗せて舞うシーンがある。その足運びの美しさは