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地球から地球をながめる

アポまでの合間に海辺沿いの堤防に来た

堤防のコンクリートの上に男女が三人
気持ち良さそうに寝転んでいた

「宇宙とつながるのにリラックスが大切」

そんな話を聞いたばかりだったので
スーツだったが、構わずコンクリートに寝転ぶ

我ながら、おかしな光景だなと
コンクリートに横たわる三人の男女が
仰向けになっているのを見た時の違和感を
スーツ姿の私が率先してやっているという
可笑しさが全身が緩ませる

仰向けになった私の目の前には
青い空とやわらかな雲が広がっていた?

息を深く、ゆったりと吐き
しばらく目をつむって
風や波などの音を感じてみる

風や波の音だけでなく、
遥か遠くから金属をたたく音が
かすかに空気を振るわす

寝転ぶ耳元で
道路を散歩するひとたちの
足音や会話

この世界は音があふれている

聞き逃した聴こえる音を感じていると
音も地球の一部なのかも

そんなことを思う

ふと、目を開けると
目の前に広がる地球が
あまりにも広く美しかった

あれ
宇宙から地球を眺めている感じになっていた
一瞬、ゲシュタルト崩壊におちる

ここは宇宙なのか?

確認するために写真撮ってみたら、
地球みたいだなと思った。


地球から地球を撮るという体感

私は地球から地球をながめる

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