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姫と王子と私

王子は言う
「姫はずるい
天真爛漫で気分屋で
そんな風に素直に生きられて」と

姫は言う
「王子はずるい
知的で堅実で最後は自分が決める
そんな風に賢く生きられて」と

私は思う
お互いの嫉妬の中を
行ったり来たり
城の中から一歩もうごけず
ままの気持ちを置き去りに
ただ、時が過ぎていった


王子は言う
「姫はいいな
天真爛漫で気分屋で
そんな風に素直に生きられて」と

きみの思いが聞こえると嬉しいんだ
その危なっかしさにヒヤヒヤするけど
メインストリートを歩く姿は美しいんだ
日常が輝きだし、やさしくなれるんだ


姫は言う
「王子はいいな
知的で堅実で最後は自分が決める
そんな風に賢く生きられて」と

あなたがエスコートしてくれた時の私が一番好きなの
大事にされた思いがより溢れてきて、
その思いを導いてくれる
だから、そのままで進めるの

私は思う
姫と王子の感情は私次第なんだ
私の中のふたつの感情に気づくこと
そのどちらも大切にできること

姫と王子の主は私

姫は届きやすい声を見せるんだ
王子が姫を喜ばせるエスコートを考えるんだ
私が姫と王子の思いを体現していくんだ

姫と王子と私

3つの思いが受け渡され、
3つの信頼感が勇気になる

さぁ、歩みを進めよう

お城の重厚な門は軽やかに開いた

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