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「瞬間」は、初めて誰かのために書いた曲

こんにちは、ミゾベです。
先週は「小さなことをひとつ」が先行リリースされた週でした。
たくさんの感想を見られていい一週間だったなー。聴いていただいたみなさま、ありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします。

僕らが6月24日にリリースする新しいEP『WEFT』は、3曲全てがタイアップの楽曲です。
WEFTという言葉には、「横糸」の意味があります。僕ら自身や僕らの信念を縦糸に、今回のタイアップで出会った人たちを横糸に例え、その出会いがあったからこそ生まれた3曲に『WEFT』というタイトルをつけました。

今回の「ミゾベのnote」では、その3曲の中から「瞬間」についてお話しようと思います。僕たちodolが映画『サヨナラまでの30分』の劇中バンドECHOLLに提供した楽曲です。

今月はやっぱり、『WEFT』という作品と向き合う一ヶ月になりそう。
今の気持ちや考えは、このodol|backyardに残していきたいと思うのです。

そして今週も、ヘッダー画像は野本敬大さんにリモートで撮影していただいたものを。


作詞家として

「瞬間」を作ることは、この「ミゾベのnote」に毎度登場している視点である、作詞家としての自分を見つめ直すきっかけとなりました。

当たり前すぎて気がつきませんでしたが、今までの自分は、あくまで「自分が歌う曲」という前提の上で歌詞を書いていました。思えば僕の「歌詞を書く」行為は、ベーシストがベースラインを考えたり、ギタリストが自分のリフを考えるといったことと、全くもって同じようにして始まったことだったのだと思います。

ボーカリストとしてと、作詞家としての二つの視点。どちらもそれは「僕」であることに変わりはありませんが、二つの視点から物事を見る行為は、ある意味では純粋なものではないのかもしれません。

一方でこの楽曲での作詞体験は、今までの経験の中である意味最も純粋に「歌詞を書く」という体験だったのではないかと思います。「自分が歌う」前提があるからこそ、少なからずそのために歌詞を書いてきましたが、この楽曲の制作期間は(odolとしても歌いたいなという気持ちもかすかに抱きながら)純粋に作家として向き合えた時間だったな、と振り返っています。

それまでのodolを知る方や、この楽曲提供で新たにodolを知ってくれた方。
みなさんには、ECHOLLとしての「瞬間」はどう響いたでしょうか。


ボーカリストとして

今回、そんな一曲を自分で歌うという、ボーカリストとしてとても贅沢な体験をさせていただきました。

僕は今年の1月、新田真剣佑さんと北村匠海さんが演じる、アキと颯汰の歌を聴いて、『サヨナラまでの30分』をスクリーンで観て、映画を見た方の反応を感じ取りました。

そして、曲に対する理解が自分の中で十分に深まっている状態だと理解しながらレコーディングに臨みました。バンドのアレンジは、映画のエンドロールで使われた(sayonara ver.)とあまり変わっていません。だからこそボーカルにodolらしさや自分らしさが必要だと感じたのです。それらをどう表現するのか模索する中で、ここまで確立してきた自分のボーカルスタイルでもあり、odolらしいとも言える部分でもある、ダイナミックなオケに対して声を張らずに声量を抑え、力まずに歌うアプローチをいつも以上に丁寧に入れていきました。

新田さんも、北村さんも、僕も、三者三様にボーカルスタイルがあり、生まれ持った声も歌い方も違っていて、曲を聴き目に浮かぶ情景も、同じようで違って見える。音楽の面白いところだと思いました。odolの楽曲の中で、こういったアプローチや挑戦ができたのは今のところ「瞬間」が唯一といえます。

6月24日、odolとしてのこの曲が皆さんに届くとき、どう響くのか楽しみです。


「瞬間」

今日までの その目に映ったものが
僕にすべて 見えたならいいなと思う
どこに居てもいい 何をしていても
それでいいから

すぐにまた すり減り消えてしまうのに
どうにかすべて 残しておきたいと言う
どこに居てもそう 何をしていても

思い出すのは
その温かい君の指に触れたときに
ふっと呼吸、音、多分、時間すら止まっていて
ただ全部を 抱きしめていたいと思った

すぐにまた すり減り消えてしまうから
何度も訊いて 何度も伝えたいと言う
どこに居たとか、何をしたとか

この歌もいつかは古くなって
伸びた髪を切るように

そしてまた
その新しい柔らかさ 触れたときに
ふっと止まっていた時間さえ動き出すだろう
ただ全部を抱きしめていたいと思った


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