今日の献立は保留にできるのか


2020-07-20 22:43:48

テーマ:保育・教育
自分は将来どんな職業に向いているのか、どんなことに適性があるのか、若い頃はそれこそ占いに(ちょっと)傾倒したこともあった。

それこそ、自分の先生に、「君はこれが向いているから、これをやりなさい」と言われたほうが、どんなに楽だったか。

最も悩んでいた大学卒業後は、いつもそんなことを考えていた。

でも、誰も答えは出してくれなかった。

ずっとモヤモヤしながら、現場経験を積んでいくと、悪戦苦闘しながら自分の得意なことが見つかってきた。そう、行動しながらでないと、自分の光るものは見つからない。

それでも、これが自分の生きる道だ!とは言えないとは思うし、やっぱり40歳が近くなり、自分のキャリアはどうするのか最近、モヤモヤしているけど、こうやってずっと考え続けていくんだろうな、と40歳を目前にして思う。

何が苦しいって、「答え」が出ないこと。

僕は、多分ひといちばい答えを早く求めたがる。

グレーが苦手だし、
また明日の続き、が死ぬほど苦手だ。

今日できることは今日完結したいし、
今終えられることは、今終わらせたい。

でも、世の中には、答えをすぐに求めないほうがいいこともある。


今日何を食べるのか、答えをグレーにすると、食事にありつけないので、
それは困る。

じゃあ、答えをすぐに出さないで得することは何か?


それは、


答えを保留することで、結果的に得られる情報や経験のほうが
重要である場合、なんではないか。


答えを出すと、思考はそこで停止する。

今日の晩ご飯を、クックパッドなどでひたすら迷い、昨日はこれを食べた
子どもはこれが好きだ、云々カンヌンしている時って、「思考」がフルスロットル
で働いている。

保留にしている、つまり、調べている時って、色々な情報に出会う。思わぬ情報との出会いに知識を得たり、学ぶこともある。

まあ、晩ご飯に限っては、メニューが決まると、思考は一時停止し、調理という「動作」にシフトする訳で、つまり、思考は停止するわけだ。

まあ、明日も、その次の日も、「今日のご飯の献立」は考え続けないといけないが。


自分の適性、みたいなものはどうだろう。

俺は、これが向いている!
俺は、これだ!と「答え」を決めてしまった時点で、そこで思考はストップする。


が、苦しいが、答えを保留し、その道の専門書を読みあさったり、知人に話を聞いてもらったりしているプロセスの中で、人と繋がり、道が拓けていくこともあるかもしれない。

これは、アイデンティティだけでなく、日常の、たびたび登場する組織の
「対話」にもある。


人は、答えを出そうとする。
そんで、やりやすい方法で、すぐに解決しようとする。

保留は、暗黙の了解で、「なし」になっている場合も多い。かもしれない。


保留やグレーは、答えを一時保留して、それに関わる情報や経験を
アンテナを貼りながら蓄積しよう、ってこと。

保育でいえば、子どもの姿をよくみながら、どんな動線にしたらいいのか
どんな環境にしたらいいのか、よく、見るということ。

答えが出るまでは、確かにキツイ。

というか、明確な答えなんて、この世にないかもしれない。

今日の献立をどうするか、には、答えがあったほうがいい。

でも、

園の献立をどうするか、には、答えを保留したほうが、思考は止まらない、
のかもしれない

そんな、かもしれない、という久ぶりのブログ。

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