組織論を整理する②〜宛先を明確にする〜

2020-05-18 23:01:08

テーマ:保育・教育
明日、雑誌のオンライン座談会になってしまった。

あまり整理できていない。

前回は、スクラップ&ビルドについて。

何だろうだ。僕は、役職もついていない人間なので、そんなに偉そうなことは
かけない。

卑下しているわけではなく、事実そうである。
しかも、そんな人間が、偉そうに「組織を〜」というのは、どうなのかな
という思いもある。


でも、ま、そんな役職についていない人間ではあるが、色々と結果的に
変化というか刺激を与えられたのは、これもまた事実でもある。


僕は、最近、中原淳に傾倒している。というのも、中原さんの著書が面白いという
こともあるが、組織論において彼の右に出るものはいないのではないか?
というほど、納得する部分が多い。

いや、組織論においての知識量はまだまだ浅いので、その分野のフィクサーはもっと多いのかもしれない。

が、それはおいておいて、実戦と理論の一致。彼の著書を見ると、生意気ながらも
自分がやってきたことや、無意識でやってきたことが、【言語】として表現され
いる。

けっか、自分がやってきたことが、【メタ化】され、【理論化】されていく。


その一つが、【宛先】である。


例えば、保育環境を変えたいと思い、数年前から『改革』を実行しているのであるがこれって、なんのため?と改めて自分に説いてみる。

もしくは、園環境を変えていくのは、誰のため?と変えてもいい。


慕ってくれている、付いてきてくれている後輩のため


と思っていた事もあった。


でも、なんとなく釈然としない。


いや、自分のためでしょ。


自分がやりたい保育をしたいんだよね。


子どものため、というのももちろんある。

が、やっぱり本音を言えば、自分の理想としている保育をしたいんだよ。

後輩というのは、その後に来る。


後、というより、自分という個としての枠組みが大きくなっていく感覚。

だから、まずやっぱり、自分。そして、後輩や仲間、なんだよな。


自分のやりたいことがある程度できてきて、仲間もできて、余裕ができて
支えられて。


今は、仲間のために環境を良くしたいと思っている。

それは、切磋琢磨して、対話して、喧嘩もして、でも、支えられて。
そんな思いがあったから、彼らの思いを叶えてあげたいし、彼らのために
環境を良くしたいとも思う。

そう、宛先は、彼らなのだ。


職員全員ではない。


職場を変えようと思った時に、当たり前であるが、考え方がみんな違う。

どうあるべきかのスタンスも違う。

そりゃ、同じ職場なので、ある一定の方向は同じかもしれない。

でも、今の僕の立場で、全員をハッピーにすることはできない。

それは無理でしょ。

だから、宛先は、「職員」という不特定ではなく、「◯○さん」という特定の
誰かという明確な方向性を持ったものだ。

いや、そうなっていった。


必ずしも、この作業は○○さんのためにやっていると口にだす必要はない。
でも、誰を想定し何を発信し、生み出していくか、ってとても大事だと思う。

明確な宛先は、○○さんと想定していても、そこからメタ化され、
同じ方向性を持っている人に届く。

結果的に、方向性を生み出していく事につながる。

そんな事を思う。


だから、【固有名詞】って、排除しないほうがいい。

宛先不明で、誰にも届かず、住所不定で返ってきてしまうことがオチなので。

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