今すぐできる!子ども主体の保育への転換の3つのヒント

行事を変えたいけど、園長の考えが変わりません

こういう保育をしてみたいけど、うちではできません

遊びを大事にしたいけど、職員がなかなか聞いてくれない


こういった悩みを聞くことが増えてきました。中には、子どもを大事にした保育をしたいですがどうしたらいいですか?という丸投げ的な質問もあります。

それほど、追い詰められているのでしょう。気持ちが痛いほど分かります。

今回はこういった悩みにお答えする形式で論考を進めます。

なお、「子ども主体の保育」という中身については、今回は問題にしません。おそらく、読者の皆様の園の状況によって、どんな「子ども主体の保育」にしたいかは千差万別だからです。しかし、この言葉自体にも問題はあると思っていますが、それはまたの機会に。

ここでは、ネットに落ちている実体験をしたこともない人が、書いているハウツーではなく、自身が園改革を引っ張ってきた実践者として。

そして、観念的で精神論ではなく、いますぐできる具体的な行動を、僕の経験に照らして進めます。

これさえ読めば、いますぐ保育が変わります!
さて、お付き合いください。


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その① 仲間をつくる

僕がしたことのまず最初のことでした。2016年に某著名な先生から、保育についての叱責をみんなで受けた後、”このままではいかん”と思い立った私が、まず先にしたことは職場内で仲間を探したことでした。

幸いにも共感してくれる仲間がおり、さらには賛同してくれる後輩たちと共に保育改革に励むことができました。

いや、うちの園には賛同してくれる人はいない!と思ったそこのあなた。

あなたの職場が、あなたを残して全員が20年のキャリアのベテランぞろいで、揃いも揃ってみんな曲者であるなら、それは諦めましょう。

しかし、誰かはあなたの考えに賛同する人は必ずいます。

探し方にコツがあります。

どう思う?とストレートに聞くことができればそれにこしたことはないのですが、それができるなら、とっくに園長と保育についてやり合っているでしょう。

どこかであなたの考え方を発信することです。いきなり会議の場で、

「うちの運動会のやり方はおかしいと思います」というのは、いささか突拍子もなさ過ぎて、ハードルが高すぎです。

ですが、会議の場や学年での話し合いでもいいです、意見を言うのはハードルが高いので、「疑問形式」で投げかけてみる。

「これって、なんでこうなんですか?」とあくまで他意がないように聞いてみる。

含みがあると思われると、にらまれるかもしれませんので、そこは演技が必要です。あくまで、「素朴な疑問なんですが~」という自然体を装うのがコツです。

いや、私はそんなキャラじゃない、という方もいるでしょう。

その場合は、ひとのせいにしてみましょう。


ひとのせい、は言い方が悪かったですね、いわば引用形式です。

保護者に聞かれたんですが、この運動会の〇〇競技の意味を聞かれたんですが・・・と、実際は聞かれてないけれども、あたかも自分ではなく、他人に聞かれて困った、というテイをとるのです。

そうすれば、自分に被害はなく、さらに相手の怒りのスイッチを押すことはありません。


この疑問形式で自分の意見を表明することで、その場にいる人たちは、こう気づきます

”あ、それって、私も同じことを思ってた”


これ、です。この共感です。

この共感の連鎖が重要なのです。

そうすると、あちらの方から、

「実はさ、私も同じこと思ってたんだよね」
「あの時、あなたこう聞いてくれたことが実は、私も・・・」

と来るようになります。


仲間を作るという行為は、実は、自分の意見の発信でもあります。

難しく感じるのは、意見表明の仕方を一つしかしらないから、なのであります。

このヒント①は即効性はありませんので、1~2年のスパンでの体質改善に向いています。しかし、改革は長期戦なので、長い目でみると、あなたの心理面を支えてくれることになるため、非常に重要なファクターになります。

あ、ヒント①で1600文字を超えてしまった・・・長くなったので、今日はこれまで。

一緒に頑張りましょう。では。




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