雰囲気になるじゃなくて、雰囲気は作る

 さて、学級経営について少し。

 最近は日々の授業にICT機器も取り入れつつ、楽しく学べるように色々工夫しています。もともと授業プランを考えることは好きでしたが、ICT機器というオプションが入ってきたことによって、かなり幅が広がったというか、選択肢が増えたので、より楽しいなと感じています。(成功ばかりではなく、失敗も込みで、試行錯誤の毎日ではありますが・・・取り組みについてはまた今度。)

 で、授業と同じくらい大事にしたいのが「学級経営」。
 私の基本的な考え方→方法としては、「学級の全体的な組織や人間関係について俯瞰し、思いを巡らせ、適切な時と場を選び、適切な表現方法で、局所的に、または全体的にコーディネートしていく」という感じです。

 4月当初に考えた学級のグランドデザインについて、子どもたちの様子を観察しながら介入をしたり、声掛けをしたり、見守ったりします。ゴールイメージはできているので、あとはどうやってそこに近づけるか。

 というわけで、ゴールに近づけるための語りや見取りについて、ちょっとだけ書こうと思います。

「雰囲気になる、ではなく、雰囲気は『作る』」

 一年に何回かは、必ずこの話をします。
 30人を超える人数が在籍する『学級』という集団。
 状況によっては、全員が『お客様』『傍観者』状態になることも。
 そういった状況だとどういうことになるかというと、誰かの、何気ない(何の考えもない)一言が、集団の雰囲気を悪くしたり、良くしたり・・・ということが起きます。
 ここで気をつけたいのが、「何気ない=予期せぬ」ということ。
 意図しない発言は、意図しない状況を生み出します。何気なく放った一言が、誰かを傷つけたり、そこからブーメランのように自分に返ってきたりすることもあります。
 そうではなく、子どもたち一人ひとりには、ぜひとも「自分も集団の構成員である」という気持ちを持たせたいもの。言い換えると「当事者意識」とでも言えるでしょうか。
 自分の発言一つで、周囲の雰囲気が変わることがあるということを想定できるようにする。自分も周囲に対して影響力のある一人であるということを自覚することはとても大切だと思います。

 こういったことが気になったときに話すのが上の言葉。

「雰囲気になる、じゃなくて、雰囲気は作るんだよ。」

 自分の発言一つで、周囲の人がやる気になったり、やさぐれたりする。どうせなら、高め合える集団でいたいよね。というメッセージも添えて。

 もちろん、話をした後が大切。よい雰囲気を作ろうと行動したり、発言した児童には、きちんと評価をすることをお忘れなく。(自分への戒めも込めて)

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