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【中小企業診断士】JANコードにおけるチェックデジットの果たす役割【運営管理】

JANコード(Japan Article Number code)は、商品を一意に識別するための13桁の数値コードで、これは国際的にも使用されています。このコードの最後の1桁は、特に"チェックデジット"と呼ばれ、コード内の他の数字が正確に入力されたかを確認するためのエラー検出システムとして機能します。

このチェックデジットは以下のように計算されます。

1. JANコードの最後の桁を除いた最初の12桁の数字を、右から奇数桁と偶数桁に分けます。
2. 奇数桁の数値の合計と、偶数桁の数値の合計の3倍を加えます。
3. この合計値を10で割った余りを計算します。
4. この余りが0でなければ、10からその余りを引き、その結果がチェックデジットになります。余りが0であれば、チェックデジットは0です。

例えば、JANコードの最初の12桁が「490123456789」である場合、チェックデジットの計算は以下のようになります。

1. 奇数桁の合計: 9+0+2+4+6+8 = 29
2. 偶数桁の合計の3倍: (4+1+3+5+7+9) * 3 = 87
3. 二つの合計値: 29 + 87 = 116
4. この合計値を10で割った余り: 116 % 10 = 6
5. 10からその余りを引く: 10 - 6 = 4

したがって、チェックデジットは4となり、完全なJANコードは「4901234567894」になります。

このチェックデジットは、JANコードの入力ミスや読み取りミスを検出する重要な役割を果たします。万が一、JANコードが間違ってスキャンまたは入力された場合、チェックデジットの計算結果が異なるため、エラーが検出されます。このようにして、JANコードのチェックデジットは、商品管理の精度と効率を高めることに寄与しています。

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