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初めての譲渡会(猫)②

前回の投稿に引き続き、パート②です。

さて、譲渡会当日、終了1時間前に到着した私たち。
会場は少し大きめの会議室というか控室というか、そんな感じの部屋でした。
おそらくオフィスとしても使えるくらいの十分な広さはあったと思います。

入場時に予約確認と手の消毒をし、「どうぞ~」と優しく声をかけていただきながら見て回り始めました。

まず、驚いたのは「音」です。
てっきり、「にゃあにゃあ」と鳴く声でいっぱいなのかと思っていましたが、実際にはそんなことありませんでした。
たくさんの猫がいましたが、猫の鳴き声はほとんど聞こえてこず、みんな緊張しているのか、はたまた寝ているだけなのか、人間のワイワイガヤガヤという音しか聞こえませんでした。

次に、「大きさ」です。
自分のイメージでは、猫はもうちょっと小さいイメージだったんですが、こんなに間近でまじまじと見たことが無かったためか、大きく感じました。
ぼっちゃり猫や、骨格そのものが大きい猫だった可能性もありますが…。

最後に、「におい」です。
動物園のように、獣臭がするかと思いきや、無臭でした。
いろいろ覚悟してきたつもりですが、その辺はしっかりしてるなと思いました。

譲渡会の猫ちゃんたちは、各ブース毎に何匹かまとめられ、そのブース毎に保護主が管理しているようでした。
1匹でケージの中に入っている子もいれば、何匹か一緒に入っている子もいて、そのそれぞれに事情が異なるため、こういった形式になっているんだとわかるようになっていました。
例えば、他の猫とうまく付き合えない性格だったり、子猫5匹がみんな兄弟だったり、全然違うところで拾ってきた野良猫同士だけど子猫のときから仲良しだったから一緒のケージにいたり。
保護主の意向によって、1匹だけでなく、兄弟だから一緒に引き取ってくれることを条件に出している場合もありました。
このように、1人につき何匹も管理しないといけない…となると、必然的に手が足りないので、ボランティアスタッフの手を借りたり、保護主同士で協力したりと、チームワークで運営している様子でした。

譲渡会で、お迎え先が決まった猫ちゃんのケージには、ピンクのカーテンがかけられていました。
1時間前に到着したためか、実はカーテンをかけられていたゲージがいくつかあって、意外と譲渡会で貰い手が見つかるんだなぁと感心しました(もちろん、諸事情により貰い手が見つからなくてもカーテンをかけられていた子もいたと思いますが)。

私たちが目を付けていたハナちゃん。
他の猫たちを見ながら、内心では「会えるかな…」と期待が大きかったです。
そして、いました!
ハナちゃん!
カーテンもかかってない!\(^o^)/
やっぱり、写真で見た通り、まんまる顔でかわいいハチワレちゃんでした。
1日慣れない所にいたせいか、ちょっとお疲れ気味にこちらを見ていました。

でも、ケージを見ると「仮決定」の札が貼られていました。
この「仮決定」というのは、「貰い手は見つかったんだけど、複数人の打診があって、保護主が最終的に選出するので、まだ貰い手依頼を受け付けますよ状態」とのことでした。
なんと、ハナちゃんは2~3人の貰い手さんが見つかっていたんだとか。
早い時間に行ったからどうこうというわけではなく、これはもう保護主さんの意向によるものなので、そういう抽選形式をとっている保護主さんの猫なんだと納得するしかありませんでした。

私たちは、貰い手候補が複数人いるということに驚いたのと、残念な気持ちと、良かったねと思う気持ちと、いろいろな感情が波の如く打ち寄せました。
ただ、私たちは、もともと「子猫・成猫関係なく、あまり貰い手が見つからなくて余ってしまった猫を迎えたい」という方針がありました。
ハナちゃんは、それでいうと貰い手は引手あまただったということになります。
また、「今日この日の一期一会に期待したい!」という想いも強かったと思います。
何度も譲渡会に参加するのは、みんなお迎えできるわけじゃないですし、心残りになって、いたたまれなくなりますからね。

というわけで、ハナちゃんは交渉するまでもなく諦め、妻とは別々にもう一度ぐるりと見て回りました。
その時、私はスタッフの方が、とある猫のケージを開けて撫でている様子を見かけました。

私「(え、ケージ開けてる…?逃げちゃわないのかな…)」
そう思うと同時に、無意識に近づいていました。
見ると白い猫。
私「(そういや、妻の実家の猫もミルク色の真っ白な猫って話してたっけ…)」

そんなことを考えながら、妻と合流。
私「どうだった?やっぱりハナちゃん?」
妻「う~ん、でもハナちゃんはもう貰い手がいるし…争奪戦してまでってのは、なんか違うかな~…」
私「ね、そういえば実家の猫ってミルク色だよね?さっき白い猫見かけたよ。ミルク(実家の猫の名前)ってあんな感じの猫だったの?」
妻「あ、私も見た。うん、あの子みたいな感じ。もっと白くて、もっと毛が長くてふわふわだったけど。」
私「ふ~ん。ちょっとあの子、気になるなって思って。」
妻「あ、実は私もなんだよね。」
私「じゃ、ちょっと見てみようか。」

もう一度白い猫のところへ行くと、もうケージは閉じられていました。
スタッフの方がこちらに気が付き、
「どうぞ、よかったら撫でてみますか~?」
と声をかけてくれました。
私はビビリまくりなので、触るのはちょっとと思いつつ、妻を見習ってちょいちょいと頭を触る程度。
そんなことをしながら、スタッフの方がプレートの情報を見ながら説明してくださったんですが、

スタッフ「プレートの情報以上の詳しいことは私もわからなくて...。実は、私はこの子の保護主じゃないんですよ。一緒に参加させていただいているだけで...。」
私「あ、そうなんですか。てっきり保護主さんかとグイグイ質問してしまいました...。」
スタッフ「この子の保護主を呼んできますね!少々お待ちください!」

というわけで、呼びに行ってくださいました。
それから、保護主さんが駆けつけて、その白い猫について詳しく説明してくれました。

パート③に続く。

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