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首長の定例記者会見を見漁ってみた

本市もそうですが、知事や市町村長の記者会見動画が自治体公式Youtubeで公開されています。
最近では安芸高田市の石丸市長が中国新聞とバチバチにやりあうような会見の動画が少し話題になっています。
あまり自分の市の記者会見動画を見てこなかったので、他自治体含めていろいろと見てみました。

記者会見って長いんですよね。
20分から、長いものは1時間を平気で越えます。
もちろん、伝えるべき内容が多ければ時間も長くなるので、長短自体に意味があるものではないでしょう。
しかし、概要欄に内容が記載されているだけで、チャプターもなく、1件がどれだけの長さか、ピンポイントで見たいがどこから見ればいいか分からないような状況がほとんどでした。

それと、首長を中心に据え、資料を映すモニター、手話通訳者が左右に並ぶのが多いですが、動画ではそれを1画面に収めるために広角での撮影となっています。
そのせいで、首長の顔もモニターの資料もよく見えません。
東京都はさすがというか、手話通訳はワイプ、メインは小池都知事か資料のどちらかが映るという形式。見る立場からすれば見やすいなと。

カメラの数や編集のひと手間は必要になりますが、情報発信をしたいなら、その手間や工夫は必要ではないでしょうか。

  • 撮影の時点で首長のアップ・手話通訳・資料を接写で撮影

  • 首長をメインに据え、手話通訳と資料はワイプのように余白に動画を埋め込む

  • 動画の明るさを上げる

  • 資料はスライドショーを動画化(実際の画面切り替えのタイミングを時間で再現)し、ニュース番組のように埋め込む

  • 発表項目と質疑でチャプター設定する

こういった作業は必要ですが、別に外注する必要もなく、フリーソフトでもできます。
撮影も実際には1台で撮影し、トリミングすればいいです。
慣れは必要ですし、人事異動のある行政では苦手な人がやることになってしまいますが、やるならそのひと手間は結構重要ではないでしょうか。

本市も数年前から、積極的情報発信として定例記者会見をすることとなりました。
そんな中、Youtubeでの発信にどうにも力が入っていないように感じます。
メディアへの発信で満足せず、自らがメディアになれるYoutubeや各種SNSの活用をもっと積極的にすべき。
こう言うと、奇を衒うことに意識が行ってしまいがちですが、動画の内容ではなく、作り方に工夫をすることでも今なら差別化できるかと思います。

正直、首長の定例記者会見の動画をどれだけの人間が見るかというと少ないでしょう。
それでも、発信するのであれば、一手間一工夫はしていかないといけなのではないでしょうか。

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