ニートの服

私はニートですがそれなりに服に気を遣っているつもりです。大概の人は私の内面を知ってしまうと嫌いになるだろうと思っているので、せめて街ゆく人には、外見だけでも、という下心から来るものです。

とはいえ、ファッションを追求すると言ったような心持ちではないので、私の服選びの第一条件は「いかに人波に紛れるか」です。

そのため着るものはユニクロ、GU、無印良品、h&mなどの誰もが一枚は持っているよな店の、茶色やらグレーやらカーキの街色の服を着ています。いわば東京における「戦術迷彩」であります。

また体型は柳のように細く、情けないので、自然と膨らむような服を選んでいます。

なので奇抜な服を着ている人を街で見たとき、大変、羨ましく思うのです。
奇抜な服をを選べるというのは自信があるということなのです。それが結果的にダサくなっていたとしても、それはカブトムシの成長と同じで、今はさなぎのように不格好でも、いずれはカチカチになり、土の匂いのする、男児向けホビーに引っ張りだこのスーパースターになる素質があるのです。
それに比べ私なぞ、じめじめとした、草葉の影に潜む、ダンゴムシですらない、わらじ虫でございます。
私もカブトムシになりたかった。カードゲームとかゾイドに出してぇー!!

#ニート #日記 #ファッション #エッセイ


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