見出し画像

スニーカーが好きな人。

インタビュー15:スニーカーが好きな人。

~旦那さんの影響で~

Dさん:
41才の女性。5年ほど前に結婚した。おでんの友人。

インタビュー:2019年春ぐらい

----------------------

●スニーカーは「あまり履きたくなかった」。
おでん:好きなことは何ですか。
Dさん:スニーカーかな。
おでん:へぇー。スニーカーが好きになったきっかけは?
Dさん:旦那さんの影響かなぁ。
おでん:旦那さんは昔からスニーカー好きだったの?
Dさん:うん。あのう、バスケが好きで。なんかあの、エアマックスがめっちゃ流行したときあったやん。
おでん:あったねぇ。90年代の半ばぐらいかなぁ。
Dさん:そうそう。「エアマックス狩り」とかがあった頃。旦那さん、あの頃は若くてお金がなくて買えなかったんだって。その反動が今来てる感じ…。
おでん:今なら買えるもんね。
Dさん:そうそう。だから、昔買えなかったやつの復刻版とか出たらもう…。ウォーってなってる。
おでん:あはは。そらなるわぁ。
Dさん:私は暇なときにチェックして、自分の気に入ったものだけ買う感じ。
おでん:Dさん的には、スニーカーの何が魅力やったん?
Dさん:うーん。最初は私もスニーカーの良さを理解してなくて。なんか…、あんまりかわいくないと思ってて。服に合わせにくくて、あまり履きたくなかったんよ。
おでん:服によっては難しいもんね。
Dさん:でも、ヒールとかが年齢とともにしんどくなってきて。
おでん:しんどいよねぇ。
Dさん:そういうときに、旦那さんがめっちゃかわいいスニーカーもってたから。
おでん:うん。
Dさん:「かわいいなぁ」って言ったら、「見に行ったら」って言われて。で、お店に行ったら「こんなにかわいいのあるんや!」ってなって。
おでん:ほうほう。
Dさん:それで履いたら、「え、むっちゃ楽やんスニーカー!」って。
おでん:おー。
Dさん:楽やし、ファッションとしても使えるやんってなって。
おでん:うんうん。
Dさん:それで私も買い始めた。

●色もデザインも多種多彩!
おでん:一番最近買ったスニーカーはどんなん?
Dさん:台湾で買った「チャイニーズニューイヤー」っていうシリーズの……
おでん:台湾!?
Dさん:うん。台湾の方が在庫が豊富やし、取り扱ってる種類も豊富やし、日本ではプレ値のものも定価で売ってることが多いから。1年に2回ぐらい台湾に行ってるねん。
おでん:へー!そうなんや。チャイニーズニューイヤーは中国や台湾限定の商品かな。
Dさん:んー、一部日本で売られるものもあるけど、全部は売られない。今回買ったのは、ベロのところにイノシシの絵が描いてあるやつ。(写真を見せてもらう)
おでん:わ、カッコいい。黒くて大人っぽいね。中国っぽいし。
Dさん:そうそう。もう1個は、チェック柄の布とかフェイクファーを繋ぎ合わせたやつ。(写真を見せてもらう)
おでん:カラフルでかわいい!華やか。これも日本で売ってないの?
Dさん:うん。…でも、もしかしたら今から売るのかもしれない。なんかね、発売時期が世界でバラバラなんよ。
おでん:へぇー。そんなもんなんや。他にスニーカーの写真ある?持ってるやつで。
Dさん:えーとねぇ。…これが一番のお気に入り。(写真を見せてもらう)
おでん:うお!なんじゃこれ!すごい!かかとにライオンついてる!!
Dさん:皮ベルトがついてて、替えの白ベルトもついてて。…これは日本で売ってなかったんで、アメリカから輸入した。
おでん:エレガントやねぇ。
Dさん:…これはブルースリーをイメージしたやつ。
おでん:爪跡ついてる。
Dさん:刺繍でここ、「勇」って書いてある。
おでん:ホントだ!
Dさん:これはネオン。ポップな感じ。
おでん:ポップだねぇ。
Dさん:これはプレステとコラボしたやつ。ベロにプレステのマークが入ってるんやけど、これが光るの。ほら。(動画を見せてもらう)
おでん:わぁ…ゆっくり点滅してる…(笑)。
Dさん:いつ光らすのみたいな(笑)。
おでん:いやー、スニーカーっていろいろ種類があるんだねぇ。かわいいのもカッコいいのもあるし、大人っぽいのも結構ある。見てるだけで楽しい。
Dさん:そうそう。ホントに楽しい。
おでん:主張のある色やデザインも多いから、履くときは靴に合わせて服を選ばないとだね。
Dさん:旦那さんがそれやねん。休みの日も「今日何履こう」から始まるねん。履く靴決めたら、それに合わせて服出してくる。
おでん:へぇー。
Dさん:仕事行く日も、前の日に必ず明日何履いていくかを決めて、その箱を出して、玄関に置いて、今日履いたやつをしまう。…っていうのを毎日やってる。
おでん:はぁー。
Dさん:雨の日用の靴も決まってるから、毎晩天気予報見て。
おでん:お好きなんやねぇ。

●プレミアム値段とどう向き合うか。
おでん:こういうスニーカーって、いくらぐらいするん?
Dさん:2万円前後かな。
おでん:あ、そんなもんなんや。
Dさん:でも、よく言われるんよね。「スニーカーに2万円?」って。
おでん:んー、いつも1万円前後のスニーカー買ってる人にしたら、2万円は高いと思うんかな。でも、私はむしろもっと高いと思ってた。10万円とか…。
Dさん:転売屋で買うとそれぐらいになるよ。
おでん:そうなんや。
Dさん:スニーカー界ではプレ値がつくのが当たり前になってて。
おでん:そうか。私の「高いスニーカーは10万円ぐらいする」という出所不明の知識は、定価じゃなくてプレ値の話かな。
Dさん:そうだと思う。
おでん:ところで、これから手に入れたいスニーカーある?
Dさん:えっとねー、今度ハワイに行くことが決まってるんだけど、そこで、すっごいかわいくてめっちゃほしいけどプレ値のやつを、海外旅行の勢いで買ってやろうかと思ってる。
おでん:いいじゃんいいじゃん。どんなやつ?
Dさん:ナイキブレーザーオフホワイト。(インターネットのショップページを見せてもらう)
おでん:色きれい!かわいいー。
Dさん:そう、かわいいの。実物見たらもっとかわいくて。
おでん:630ドルだから、…7万円ぐらいかな?
Dさん:うん…。定価が130ドル。元の値段見ると、ちょっとブルーになるけど…。
おでん:まあまあ、ブランドバッグ買うと思えば。
Dさん:オフホワイトっていうストリート系のブランドとコラボしてて。なんせこのオフホワイトとコラボされるとものすごい値段になる。本当にほしいやつはこれなんだけど…。(インターネットのショップページを見せてもらう)
おでん:これもオフホワイトだね。ラムネ色でキレイ。エアジョーダン1の…UNC?
Dさん:うん。値段がこんなことになってる。
おでん:オゥ、18万円。
Dさん:「か、買えない」みたいな(笑)。
おでん:7万円が安く感じられる。
Dさん:この辺はやっぱり、どこまで出すかは人による。スニーカー好きだけどここまで出すのはちょっと、って思う人もいるし。でもそれこそ、すごい稼いでいる人には値段なんて関係ないと思うし。
おでん:そりゃそうだよね。他人がどうこうじゃなくて、自分自身の価値観と経済状況が基準だもんね。

●スニーカー好きが抱える課題。
おでん:スニーカー好きになって困ったことある?
Dさん:置くとこがない…(笑)。
おでん:あ~、そうやろなぁ。旦那さんはどれぐらい持ってはるの?
Dさん:うーん…30ぐらいかな。
おでん:あ、意外と少ない。
Dさん:うん。実家にあるやつは一回廃棄しはったから。
おでん:そか。今のは厳選された30なんやね。Dさんはどれぐらい持ってる?
Dさん:30弱ぐらい。
おでん:あ、あれ?意外と多かった(笑)。マニアの旦那さんとそんなに変わらへんのや(笑)。
Dさん:5足差ぐらい(笑)。しかも、言うても私はブーツとかサンダルとか持ってるから、むしろタチ悪い(笑)。
おでん:あははは。でも、その量だと、マンションが想定してる靴箱のスペースは明らかに超えるよね。
Dさん:全然全然。そもそも、旦那さんの靴、まっすぐ入れたら靴箱閉まらへんねん。
おでん:どういうこと(笑)。
Dさん:旦那さんは30cmとか29cm買ってはるから。標準の靴箱って28cmぐらいまでしか想定してないから、斜めに入れて余計場所とってて(笑)。
おでん:あはははは
Dさん:靴箱はそれぞれ半分ずつ使って。玄関に低めの台を置いて、下の段は旦那さんの3足、上の段は私の3足。それ以外のやつは、各自の部屋に箱で…。
おでん:そっかー。でもきっと、これからどんどん増えていくよね。
Dさん:たぶん増えると思う(笑)。でも、私はあと2、3年ぐらいで履き潰して捨てるやつがぱらぱら出てくるかも。旦那さんほど丁寧に扱ってるわけじゃないし。
おでん:やっぱり旦那さんは丁寧にしてはるんや。
Dさん:愛着が違うから。それでもたぶん、最終的には、どっかのタイミングで加水分解すると思うけどね。
おでん:靴の底が溶けたりするやつね。…なら、旦那さんは捨てるとしたら加水分解がきっかけかな。
Dさん:うん…。でも、加水分解は10年ぐらいせぇへんと起こらへんから(笑)。
おでん:10年間は増える一方かもしれんねぇ。
Dさん:まあ、家の中に入る範囲なら。「あなたの部屋がスニーカーだらけになるのは構わないけど、トランクルームを借りるとか、そのレベルにはならないでくれ」とは(笑)。そこがそれぞれの限界点かな、と思ってるね。

●スニーカー好きになって良かったこと。
おでん:今日のスニーカーもかわいいね。どこで買ったの?
Dさん:これはねぇ…。インターネットで販売されたんだけど、そのときはあまり興味なくて。
おでん:うん。
Dさん:でも、旦那さんが履いてるの見たら「かわいいな~」ってなって。けどもう、売り切れてたから諦めてたのね。
おでん:うんうん。
Dさん:でも、スニーカーって、一回売り切れても、キャンセルで返ってきた分が売り出されることがあるのね。「リストック」っていうんやけど。
おでん:うん。
Dさん:ある日、朝6時ぐらいに旦那さんに「今、リストックが!」って起こされて。もう、買うか買わないか判断もつかないうちに、寝ぼけながら「うん、うん…」ってポチった(笑)。
おでん:あはははははは
Dさん:私割と、「買われへんかったら、まあ、しゃーないかな」ぐらいなんやけど、旦那さんはもう、リストックのチェックとかもすごいから。
おでん:温度差が(笑)。
Dさん:朝4時にリストックがかかることが結構あって、4時に目覚ましかけたりしてはる。
おでん:ほんまにお好きなんやねぇ。
Dさん:それで実際に手に入れてはるからねぇ。
おでん:スニーカー好きになって、良かったことある?
Dさん:えーなんだろう。やっぱり、おしゃれしながら足も楽になれることかな。
おでん:うんうん。
Dさん:あとはまあ、共通の趣味として旦那さんといろいろ話ができるのは楽しいかなって。
おでん:それはそうやねぇ。たぶんやけど、旦那さんが何より喜んではるんちゃうかな。

<おわり>