泡沫

よく選挙などで大した得票数を得られず、そもそも出馬していたかどうかさえ知られていないような候補者のことを、泡沫候補などと揶揄することがあるが、そういう人のことを見るたびに自分の方がよっぽど泡沫だな、と思う。

選挙に出馬できるような経済力とバイタリティを持ってる人に限らず、仕事をし、家庭を持ち、子供を育てている同世代の知人、友人に会ったりするたびに、超人にでも出くわしたかのような衝撃を受けて落ち込む。いや、落ち込むというほどはっきりした心の動きではなく、なんだか理由もなく溜息をついてしまいそうな、漠然とした精神的な疲弊を感じてしまう。

彼らのように人生を歩んでいくことはもう無理だと思うし、諦めてはいるが、せめて時折やってくるこの精神的な疲弊をどうにかわずかでもいいから緩和したい、そういう気持ちでnoteを始めてみた。

続くかどうかは分からない。
どこかの泡沫候補のように誰にも知られることもなく、それこそ本物の泡のように弾け飛んで書いた本人ですら忘れてしまうかもしれない。
まあ、それでもいい。
何かにつけて二の足を踏んできた自分にとっては大事な一歩だと思う。

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