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江古田十条 ekoda jujo
2022年9月27日 07:13
雨 ガレキ 壊れた蝶番青いはずの空はよくわからない色に変わり感覚を失った体には天と地の区別もつかない善良ああ善良人には決して宿らぬ善良傷 ケムリ 破れた防護網暗いだけの海はようやく訪れた安息に変わり感情を失った心には水と血の区別もつかない善良ああ善良人には決して宿らぬ善良全てはあなたに出会うために
2022年9月21日 09:56
空が白けてく気持ちも冷めてく風が生温く気分は最悪決めた見ないよ何も見ないよ光が瞬く心が変わってく瞼の裏焼き付く過去は薄れてく消えたいないよ誰もいないよ目を閉じている間だけ世界は私のもの遅く速く長く短く瞬く
2022年8月31日 13:24
爆笑微笑嘲笑冷笑愛想笑い薄ら笑い高笑い苦笑い笑う動機や意味合いその奥にある感情は様々ところで笑うことは健康に良いのだそう笑いがそうなら暴力暴言悪口陰口誹謗中傷それらも健康に良いのかもしれないたいした理由もなく人の底に何がいるかなんて考えることもなく楽しげに寂しげに悲しげにみんな笑っている
2022年8月27日 19:03
何かと何かを比べて順番に並べても右にも左にも終わりがない誰かと誰かを比べて順番に並べても上にも下にも終わりがないそこにいるずっと夢から覚めても悪夢の最中そこにいつまでも夢から覚めたらそこから見上げるそこでただただ待つ右も左も上も下も顔も名前も目と目があってもわからないような暗渠で
2022年5月22日 09:28
朝目が覚めて昼まで天井見てる動き出す午後財布見当たらない夜食事とって夜更けに携帯見てる乾かない服明日着る服がない生きてる気がしない明日生きてる気がしない生きてる気がしないすでに生きてる気がしないあんな風になりたい憧れてたっけこんな風な現在夢見てたっけどうでもよくはないけどいいよもういいよ生きてる気がしないずっと生きてる気がしない生きてる気が
2022年4月27日 06:57
曖昧な記憶を掘り返して何も持ってないことを知る定かでない朧げな過去を俯瞰で見る妄想望んだように書き換えればいい誰も過去には戻れない生まれ変わっても眠り続ける最低な思考を垂れ流して何も意味がないことを知る抗えない明瞭な悲喜を無心で狩る生業望んでないなら捨て去ればいい誰も捨てても拾わない生まれ変わっても眠り続ける眠り疲れたら生まれ直せばいい
2022年4月23日 11:28
きっと今までだって何かの弾みで全部ひっくり返って終わるなんてこともあったかも悔やむことも祈ることもないまま一瞬で消え去るようなお別れはまだ先地殻で会いましょう実存も曖昧な深みできっと今までどうり何かの力で全部ひょっこり元に戻るなんてことがあってもね悼むことも変わることもないまま一斉に飛び込む奈落お別れはもうすぐ知覚で会いましょう実像もあやふやな彼
2022年4月17日 10:34
いつの時代にもきっと世の中に背を向けて歩む人がいていつの時代にもずっと下を向いて影だけを見つめる人がいてうなだれて何も出来ず涙なんて流れることもなくただただ虚空を見つめたまま風に飛ばされる砂のように静かに消えることを望むいつかはきっとこの世を厭わずにいまは無理でも世代を隔ててきっといつの日か世を儚む誰かがこの世は美しいと言えるように
2022年4月13日 06:27
蟻を飼う雀の涙ほどの心許ない報酬で特別な個のためにひたすらに働け蟻を飼う鼠の欠伸ほどのささやかな休息で特別な生のためにひたすらに奪え蟻の身には余るほどの報酬と休息飼っている者は蟻なのか飼われている者は蟻同然なのか特別な誰かのための世界では飼う者も飼われる者も蟻でしかない気づいた者から蟻であることをやめていくやめた後で生き残るための処世術などあるはずもないこ
2022年2月28日 20:41
通り過ぎてきた街の景色はよく覚えてる活気のある商店街も風情のある昔ながらの喫茶店も改装前の古びた駅の改札口も地下のライブハウスに向かう細い階段も安くて美味い中華料理屋の赤い暖簾もただその街での暮らしぶりだけはあまり思い出せない良かったことも悪かったこともきっとあったはずなのに何も思い出せない街を離れる時住んでた部屋を引き払う時に全て置いてきたんだろうかたしかに関
2022年2月23日 06:34
写す価値のあるあなたになってみたいあなたの視点あなたの振る舞いあなたのような肢体で存在してみたい写す意味のあるわたしになってみたいわたしの思考わたしの不充足わたしのようにしがらみ埋没した裸体価値や意味を超えて色濃く不気味に横たわる悲しみペシミスティックであまりに眩しい被写体たちあなたとわたし幻と実存曖昧になる境界
2022年1月19日 02:21
絵に描いたような人生絵に描いたような花何を手にしても虚しいだけ片目をつむれば世界は半分になるわけでもないしそれなりに聞いて見たそれなりに得た経験何もない方がまだマシだね火の粉を払えど炎は勢いを増して世界を燃やす君が言った何度も「無駄だ」って白けないように癒そう君が言った何度も「無理だ」って白けないような居場所を
2022年1月18日 05:48
何も変わらないまま気付けば時間だけがすぎてもう取り返せないことも多いくたびれた顔がいびつに深海と笑う静かに時が止まる砂浜安物のスニーカーに踏まれて混ざった砂と木片がかすかに呻くプラスチックの破片が闇夜の水面に浮かぶ唐突に終われいま思うこと何をしてもひとりどこにいてもひとり私が透明でないと誰が証明できる私が私だと誰が証明できるいつまでたっても私わたしワ
2022年1月13日 07:41
去る者追わず来る者拒まず出入り自由お好きにどうぞ乗り遅れた人駆け込んだ人出入り禁止隣りに同乗逃げ切った顔逃げ疲れた顔悪い足場滑る足元叫び声は遠のく人影はもうなく終わる頃にまた来る終わる頃にまた来る終わる頃にまた来る終わる頃にまた来る