隔世厭世

いつの時代にもきっと
世の中に背を向けて歩む人がいて

いつの時代にもずっと
下を向いて影だけを見つめる人がいて

うなだれて何も出来ず
涙なんて流れることもなく
ただただ虚空を見つめたまま
風に飛ばされる砂のように
静かに消えることを望む

いつかはきっと
この世を厭わずに

いまは無理でも
世代を隔てて

きっといつの日か
世を儚む誰かが

この世は美しいと
言えるように

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