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「管理職」チャレンジできるなら早めがいい!?

 昨年まで、採用面接やインターンの学生さんとの接点が多かったのですが、やり取りの中でで割合多かった質問にこのようなものがありました。

「どうすれば早くキャリアアップ出来ますか?」

何をもってキャリアアップなのか?は個々人で違うと思うのですが、私はこのように答えています。

「早く管理職になれる環境なら、早めにチャレンジするのが良いと思います。」

 そんなに早く管理職になれるのですか?という質問も出てきます。また、管理職ってなりたくて簡単になれるものなのか?という疑問もあります。確かに誰でもなれるものではないと思いますが、私が主に携わっている障害福祉(児童、高齢も同様の傾向ですが)の現場では、リーダー・管理職を目指してくれる人を心待ちにしている現状があります。実際に障害福祉分野に投入される予算、利用者数、事業所数が年々増え続けています。

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001098279.pdf

 伝統的で大規模な社会福祉法人で、年功序列の中で次世代の管理職候補がしっかり育っているところを知っています。しかし、施設長や管理職になるために10年20年掛かるケースもあります。
 
 新規参入の法人であれば試行錯誤も多いですが、成長・事業所増加の分だけ管理職のポジションを得るチャンスが多いでしょう。適性やタイミングもありますが、「管理職になりたい」という意欲が一番重要な要素かもしれません。私の知っている法人では、人材育成の仕組みが整っており新卒から2年目で事業所の管理者を任されるケースもありました。

管理職は✖ゲームか? 成長のチャンスか?

 管理職に対する考え方は、社会の中で少しずつ変わりつつあります。 

「管理職は割に合わない、一般職のままで働いていきたい。」

 このような声は私の周辺でもよく聞かれるようになりました。勿論、管理職にならなくてもキャリアアップ、専門職としてのスキルを磨くことは可能です。しかし「早い成長」を臨むのであれば、管理職を早めに経験することをお勧めしたいです。
 
 管理職になれば、自分の案件や担当利用者のことだけに集中することが出来なくなります。担当部署や組織のことを意識しながら仕事を進めていくことになり、人によってはそれがストレスになることもあるでしょう。

管理職になることで得られる「早い成長」

  • 行政や関係機関を通して地域の全体像を学べる

  • 部署のマネジメントや部下のメンタルヘルスに気を配れるようになる

  • 請求業務等から、利用者の生活像や福祉サービスの全体像が把握できる

他にも沢山のことを得ることが出来ます。勿論苦労やストレスも伴いますが・・。

「管理職になることは、毎日が試験前日の勉強時間のようなもの」

 昔、私の上司がこのようなことを話していました。私たちは、試験日ギリギリになるまで机に向かうことが出来ません(私は特に)。管理職になると次々問題解決を迫られ、しっかり勉強していないと対応できない場面も出てきます⇒必然的に即座に勉強することになります。

 福祉職が成長するための一つの要素して、難しいケースをどれだけ経験しているか?があると思います。管理職というミッションそれ自体と、そのミッションを遂行するために発生する困難ケースは、成長に繋がります。肌感覚ですが管理職よりも自身で福祉事業を立ち上げる経験をしている起業家は、さらに早い成長を遂げているのではないでしょうか。

 勿論、個々人の価値観やワークライフ、メンタルヘルスとのバランスは重要だと思うので、自分の無理のない範囲でのチャレンジが望まれますが。

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