2016/7/5の日記~小事件、好きと嫌い、サンタクロース~
片方の靴下だけがどうしても見つからない。僕の生活空間において往々にしてよく起こる小事件である。下の階のコインランドリーで誘拐事件に巻き込まれたか、寝ている間に荷物を持って夜逃げしたか。靴下両方同時に消えるなら、失ったことすら気付かないようなものなのに。わざととも思えるくらいに、僕が失ったものを気付かせるようにして相方を残して旅立つ靴下よ。僕らは片方の靴下だけではどうすることもできない。
人生において、失ったものの内、その半分くらいはきっと嫌いな"何か"、だ。案外、僕らのほ