もしドラを読んで・・・

現在、会社でマネジメントについて1年を通して学ぶこととなり、課題の一環として、もしドラを読んで読書感想文を書くことになりました。
まず初めに野球部のマネージャーが野球部を甲子園に連れていくために勘違いで出会った本が企業経営に関するマネジメントの本という点が面白いなと感じました。
そしてすぐにマネジャーの資質について書かれていた文に引き付けられました。
【マネジャーにできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくても学ぶことができる。しかし、学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、初めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。】
そこで真摯さって何だろうと考えました。真摯を調べると、まじめで熱心なことと書いてありました。この本を読んでこの言葉の意味通りに受け止めていいのかと思いました。まじめで熱心。それは当たり前のことで組織をマネジメントするうえで必要なことは、他人の顔色ばかり気にするのではなく、強い信念をもって仕事に取り組む人ではないかと思いました。
どうやったら結果を出せるのか、常に考えること。
自分自身、常にそのことを考えて仕事に取り組んでいるのか考えさせられます。
物語では、お見舞い面談と評して一人一人と面談をしました。そのことのより、それぞれが抱えている問題や普段考えていること、周りが思っていた人物像とは違う一面が見られたりなどその効果は絶大だと思いました。
私自身、以前働いていた事業所に配属されたばかりの時、問題点として抱えていたことがありました。簡単に言うと組織が一枚岩になっておらず向かう方向も定まっておらずバラバラでした。そこでまず一人一人と面談をし皆がどんなことを考えているのか、問題点は何なのかを探りました。
まさに自分がしてきたことと本の物語が重なり非常に興味深かったです。
【マネジメントとは人の強みを発揮させることである。人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。組織の目的は、人の強みを生産に結び付け、人の弱みを中和させることにある。】
まさにその通りだと思いました。自分なりに思うのは弱みを伸ばすのではなく、強みをさらに伸ばしそれぞれの弱みをカバーしあうことが重要なのではないかと考えました。
どうしても弱みばかり目につき気になってしまいますが、強みこそ,その人の個性、伸ばすべきことだと思います。
強みを生かしそれを組織に転嫁するためには、責任を与えそれを達成し成果を上げることの喜びを感じてもらうことが重要だと思います。
本の後半で一人のマネージャーがたとえ甲子園に行けなくてもいいと思っている。行けた行けないよりもプロセスが大事だといいました。結果ではないと。
私自身、一瞬そうだと思ってしまいました。
しかしもう一人のマネージャは、野球部のマネージャーとして結果を大切に思わないわけにはいかない、成果よりも努力が重要だと言えない。それは真摯さに欠ける。
野球部に成果を上げさせる責任がある。
冒頭で言っていた真摯さ・・・。まさにこのことだと思いました。
マネジメントとは組織、部下に成果を上げてもらい、そしてその喜びを感じてもらうことだと思います。
そのためには目標設定をしそれに向けて先頭に立ち、決してぶれることなくみんなを引っ張っていくことが必要です。
キャプテンを野球が下手な選手に変えたり、レギュラーだった足の速い選手を代走要因へ配置転換したりと、目標設定したゴールに向かいそれぞれの強みを生かすために組織を同じ方向に向けさせたのはすごいことだと思います。この人事によりチームがバラバラになるリスクもあるからです。
そうならなかったのは、そこに行くまでにしっかりとした手順を踏みコミュニケーションを取り、一枚岩になったからです。
皆がそれぞれの強み、弱みを理解し目標達成するためにはそうすべきだと
理解したからに違いありません。
【成果中心の精神を高く維持するには、配置、昇給、昇進、降級、解雇など人事に係る意思決定こそ、最大の管理手段であることを認識する必要がある。それらの決定は、人間行動に対して数字や報告よりもはるかに影響を与える。組織の中の人間に対して、マネジメントが本当に欲し、重視し、報いようとしているものが何であるかを知らせる】
企業でもこれらは必要なことだと思います。目標達成に向けて同じ方向を向き強み弱みを理解し、上も下も関係なくフォローしあえる組織を作り上げる必要があります。
そのためには半端なことをしていてはできないと思います。
マネジャーが強い信念を持ち真摯さをもって取り組んでいく必要があります。
私自身この本を読み、感銘を受けたことが多々ありました。
この本には企業、組織を野球部に置き換えてわかりやすくその手法を要約してくれていると感じました。
今回感じたことを今後のマネジメントにいかせるよう繰り返し読みたいと思いました。
またこの本を読んだことにより本家のドラッカーのマネジメントを読んでみたいと感じました。

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