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小夏の剪定/新人研修/経営者研修/技術者研修

今日は小夏の剪定をした。
新人・兼社長候補・兼技術責任者候補のN君とやった。
2反ほどの小夏ばたけ、何とか全部を終わらせた。
彼は17時過ぎまで、私は残業で十八時二十分に終えた。
残しておきたくなかったのだ。

とにかくホッとした。

物事は、特に農業(もちろん他にも色々ある)はタイミングが大事だ。
同じ作業でも、今日やる意味と明日やる意味、
今日やったことの結果と明日やったことの結果は全く違う。

午後、二時半ごろから二時間ほど、抜けなければならない用事があった。

N君にある畑1枚を任せた。
帰ってみると、
終わっているらしい。

結果は予想通りだった。
彼の技術というよりは、
彼の性格が反映さた剪定結果だった。

ある意味普通の農家が行き着く技術レベルまではすでにきていた。

剪定には剪定する人の欲が反映される。

もちろん欲のない人間はいないが・・・

枝を切る時、
特に小夏の剪定は特殊で、
すでに来年収穫するはずの実になる花が咲いた状態で剪定する。

普通の果樹でもそうだが、
素人に毛が生えたような多くの農家は、
「この枝には何個実が成る」と思う。
「順調に行った時その枝の形や大きさなら何個の実が成るはず」と思う(欲が湧く
)のだ。
すると、切るのはもったいないと思う。
枝を切らなければ「成るはずの実が手に入るような錯覚を起こす」のだ。

技術的な話は省くが、
その欲は
選定の決断を遅らせ、
あるいは選定しない結果を招き、
結果、翌年以降の木の成長と果実の収穫量と品質と、
収入と利益を大きく損なう。

そこに持続可能な農家と、
ジリ貧になる農家の差が出てくる。






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