ライディングテクニック

　免許を取得して直ぐにハーレーを乗っている人や長らくハーレーにしか乗っていない人など、ハーレーにどっぷり浸かっている人達の中にはしばしばとんでもライディング論が存在していることがある。このとんでも論というものは止まる時はリアブレーキを主に使って止まるといったように一般的に間違ったバイクの乗り方の解釈や知識を指す。

　ではなぜこのようなことが起こるのか？それはまず教習所での指導から始まっていると私は考えている。乗り方を教わる所で？と疑問に思うだろうが、そもそも教習所はバイクの乗り方を教わる所ではなくバイクをいかに事故なく安全に乗るかを教わるところであり、両者は根本的に違う。後者は個人の捉え方によって生じるリスクを徹底的に排除しようと安全に全振りした乗り方を指導するのに対し、前者はバイクの構造や特性を理解しそれらを最大限に利用する乗り方を指導する。したがって教習所→ハーレーというステップを踏んでいる人などは正しいバイクの乗り方を知らないということが起こるのだ。そしてとんでも論まで発展する要因にハーレーユニークがある。