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タイ地下格闘技・ファイトクラブタイランド~クロントゥーイ大会(2022年7月23日)

サワディーカップ

タイ在住ボクシング、格闘技ファンのオダサイです。

タイの地下格闘技団体、FIGHT CLUB THAILANDは、7月23日にバンコクのクロントゥーイユースセンター敷地内のバスケットコートで大会を実施しました。

5月のクロントゥーイ、6月アユタヤ、7月に再びクロントゥーイと、コロナ過で中断していた大会が、月に1回のペースでの開催になりつつあります。
今回は、15組のムエタイ、ボクシングの試合が組まれました。

           ↑ 6月アユタヤ大会についてはこちら

会場となったユースセンターはクロントゥーイの、人呼んで”スラム団地”の敷地内にあり、この地域は日本人がよく活動している、スクンビットやラマ4世通りに割と近い場所です。しかしながら、日本人でこの辺りに行く人はまずいません。

この日は、試合開始の予定時間に現地に到着しましたが、会場の準備はできているものの、まだユースセンターのバスケットボールの練習試合中のようで、そちらが優先されて、少年たちのバスケの試合終了まで待たないといけない様子でした。

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今回の大会について、15試合目のメインイベントには、プロボクシングの元PABA(現WBAアジア)とABFウェルター級チャンピオン、SADUDEE(プロボクシング・10勝(6KO)1敗)の試合が組まれました。SNS上では、彼をフューチャーしたポスターが公開されて、この7月大会の開催が宣伝されていました。

第1試合の前には、試合場のマットの上に、前月のアユタヤ大会のメインイベントで激闘を繰り広げたJOKERとYOMATUTが姿を見せて、挨拶しました。

YOMATUTは試合後に肺に穴が開くなど、重傷を負って入院していましたが、すでに退院し、経過も良好のようです。JOKERは、マットに上がる前まで、今回の大会に出場する仲間のサポートを行い、アップの相手をしていたようです。すぐにでも試合できるようなトランクスに、シャツ姿でした。

アユタヤ大会で睨み合ってた時と比べて、二人とも穏やかな顔のように見えます。一度、殴り合って拳で語り合ったからこそ、お互いを認め合えたようです。

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ファイトクラブのスタッフに、これまでのボクサーへのインタビュー取材を通じて知ってる人が2人います。あまり訪れないクロントゥーイの奥まった場所で、アウェイを感じる雰囲気の中ですが、2人を見つけ、声を掛けるとほっとします。

今回は、公式な取材ではなく、単純に観戦のつもりだったので、スタッフパスをお願いしませんでしたが、アユタヤ大会と同じように3試合目までは、マットの一番前で撮影させてもらいました。

ファイトクラブには、ロープのあるリングではなく、ジョイントマットをひいて、係員が6人ほどで、ロープ代わりとなり、マットを囲みます。さらに観客はそれを何重にも囲み、立ち見で試合を見ることができます。

観戦ルールとしては、この日はセミとメインは、動画の配信は禁止というものがあります。これはファイトクラブでネットでの中継サービスを行っている為です。

ネット中継でスポンサーを集め、その運営費としています。会場に足を運んだ観客は無料で試合を楽しみ、さらに屋台の出店も歓迎しているので、お祭りの余興の雰囲気です。小さな子供たちも大勢見に来ていました。

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私自身、初めての観戦(取材)で、興奮して見た前回大会と比べて、今回の大会では冷静に試合を見ることができた気がします。白熱した試合ばかりですが、時々、基本ができていない選手がマットに上がり、危険を感じることがあります。

この日もアゴが上がりっぱなしでモーションの大きなキックを繰り出す選手がおり、「危ないなあ」と思った矢先に、すぐにダウンを奪われていましたし、開始5秒ほどで決着した試合もありました。

試合の決着については、ファイトクラブルールでは、すべて”引き分け”です。ファイトクラブの参加者に敗者はおらず、3分闘い合ってお互いの健闘を讃え合います。これは、タイでは賭博の対象にならない為、という裏の理由もある気がします。

タイのボクシング法に触れないように、運営側が慎重に考えたルールだと思います。ただし、レフェリーが危険と見なせば試合はストップされますが、ダウンした場合でも、カウントはされず、本人が態勢が整うまで、休憩することができます。

(あまりに休憩が長いとストップされます。休憩は10秒~1分というところでしょうか)

参加者本人が続行を迷った場合でも、観客の「続けろ!」という声に影響されて、無理して続けるということもあると思いますので、ここは複雑なところです。

今回の大会、メインのSADUDEEの試合まで見たかったのですが、クロントゥーイのスラムの中で行われていることもあって「遅くならないうちに帰らないと危ないのでは」と思い、8試合目まで見ると、会場を後にしました。

次はメークロンや遠方のチェンライなど、また別の場所で行われるファイトクラブの大会も見てみたいところです。

過去に西洋人や、韓国人で出場した方もいるようです。もちろん、日本人も出場できますが、まず、ファイトクラブの趣旨を理解することが必要です。

※当日、TJチャンネルさんも取材に来られていましたので、その番組のリンクを貼ります。

 ↓ クロントゥーイ大会以来、約2年ぶりに取材したナワナコン大会(2024  年3月10日)


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