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「ノックアウト5ラウンドで大平をプレス」ムアイローク誌翻訳

タイのボクシング専門誌(週刊ムアイローク(タイ語でワールドボクシングの意))の大平選手の世界挑戦の記事翻訳(2017年3月17日Facebookで投稿)

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「ノックアウト5ラウンドで大平をプレス(圧殺した) / 次戦は日本で」
プロボクシング、世界ボクシング協会(WBA)ミニマム級タイトルマッチが、3月1日(水)、チョンブリー県チョンブリー市のチョンブリー中央スポーツセンター特設リングにて行われた。チャンピオンのノックアウトCPフレッシュマートは日本からの挑戦者、大平剛を迎え撃った。

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タイトルマッチのゴングが鳴ると、タイ人の世界王者(ノックアウト)は自身の脚が着地する地点を決めないほど、勢いよく左のパンチから挑戦者に襲い掛かった。この王者の様子に、初回から観戦者は盛り上がり、試合観戦を楽しんだ。
王者の勢いに押された大平はリングを回ってピンチを逃れていたその様子に、観戦者(ノックアウト応援団?)は王者のKOを求め、期待した。しかし、大平は簡単にはリングに沈まない。初回の最初の二分はノックアウトの攻撃に耐えた挑戦者の頑張り、また王者の攻撃に観戦者は興奮した。
その初回より、ノックアウトはパンチをふるいにふるい、応援の声援と共に大平をより不利な状況へと追い込んだ。大平に息をつく暇を与えないように見えた。
ノックアウトの右アッパーが大平のボディにヒットするが大平はまだ耐える。同じような展開が4回まで進んだ。
そして試合は、我が国のボクシングの恋人(ボクシングファン)が喜ぶ展開へと進んだ。ノックアウトは目が飛び出るほど、ギアを上げて大平に襲い掛かった。
執拗なボディ攻撃に大平のボディは折り曲がりそうになる。このラウンド、ノックアウトは多くのパンチを大平に集めた。そしていよいよそのラウンドがやってきた。これまでの渾身のパンチが大平を徐々に削り、まるでボディへのマッサージのように効かせている。
左パンチがボディを折り曲げて、右のパンチが顔面を襲い、ダウン。次から次へと執拗な攻撃を受ける中、大平はまだ戦いの継続を求める。それから休みない攻撃が1分続いた。いつになれば王者はグローブの紐を切ることができるのか、そんな時、左アッパーが大平のチンに命中する。
それは右ストレートが大平に当たる前のことだった。大平はリングに落ち、レフェリーがカウントを始める。1,2,3、そして、10まで数え切った。大平は立てない。
これでノックアウトの名前通りの”ノックアウト”でWBAのベルトの二度目の防衛を果たした。ノックアウトはここ何試合か判定勝利が続いただけに、”ノックアウト”勝利で防衛を果たせて、喜びもひとしきり。次回の防衛戦は外国で、恐らく日本となるであろう。

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ペットインディープロモーションの総支配人(大ボス)、ウィラット氏は試合後、こう述べている。「ノックアウトがKOで防衛できて、大満足である。3回までは試合がどうなるか分からない展開であったが、3回を過ぎて、今日はノックアウトがKOできると確信した。日本人挑戦者も徐々に弱っていった。タンクの燃料がなくなっていくのが見て取れた。」プロモーターであるウィラット氏は、今日のノックアウトの出来は90%だと満足した様子だ。
次回の防衛戦は日本からオファーが届いており、6月に実現の運びとなる見込み。パランポンCPフレッシュマートがWBAライトフライ級王者の田口良一に挑戦する試合とのダブル世界戦となりそうだ。

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