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不労所得で生活しつつ死ぬまで挑戦したい

以前に投稿した「人生の100のリスト」はけっこう難産だった。

Facebook側にシェアして反響をいただいた中に、「死ぬまで頑張る内容なのに不労所得を望むのは矛盾していないか?」というツッコミがあったので、弁解を試みる。

矛盾があってもすべて本当の欲求

確かに言われてみれば、整合性を気にしながら書いたわけではないので矛盾はある。ただ、矛盾があったとしても100項目ともやりたいことに嘘偽りはない。

例えるなら、コンビニで「からあげクン」と「黒烏龍茶」を一緒に買うようなもので、理性的に言えば「痩せたいなら揚げ物たべないよね?」というのは正論だけど、矛盾していようがどちらも嘘偽りない欲求なのである。言い換えるなら「揚げ物を食っても痩せたい」というワガママなのだ。

わざわざ「ヘーゲルの弁証法」や「アブダクション」を持ち出すほどの壮大な話ではないけれど、点と点を結んで線を描くように仮説形成すれば、自分でも気づいていなかった自分の欲求が言語化できそうに思った。

次元を高めれば矛盾じゃないかもよ

概念説明のために別の例え話を持ってくるのだけど、ある物体を観測したら違った形だった場合について。

正:物体Aは三角形だった
反:物体Aは四角形だった

一見すると観測結果が違うのだから「矛盾だ!」と言いそうになる。でも、次元を高めて考えれば、両方が矛盾なく解決できる立体があることに気付く。

止揚:物体Aは底円くさび形である

DMM.makeで発注すれば、三角形、四角形、円であることが同時に矛盾なく成り立つ底円くさび形を3Dプリントしたものが手に入る。

いわゆるヘーゲルの弁証法の話をした。囚われていると見えないものが、視点を変えればコロンブスの卵みたく矛盾なく説明ができる。アウフヘーベン!

正:揚げ物は食いたい
反:黒烏龍茶は飲む
止揚:揚げ物を食っても痩せたい!(文句あるか?)

私の欲求の次元を高めようとする

さきほどのツッコミポイントを書き下す。

正:本業以外に仕事関連の目標を7項目も挙げている
反:不労所得で生活したい

確かに、起業しだしたり、物々交換で生活したり、出馬したり...「正」を達成するには時間が足りず死ぬまで働いていることになってしまい、「反」の不労所得が満たせない。

でも、そういう捉え方は何かの次元に縛られているんじゃないか?俯瞰して考えられないか?を試みる。

飯が食えることを担保した上で挑戦は続けたい

結論から言うと節のタイトル↑となる。以下の長文は、仕事関連で複数あるやりたいことを点として、点と点を結んでゆく過程となる。

自分の胸に手を当てて仕事観を内省するに、私は働くのが好きな方だ。もし宝くじが当たっても(買わないので当たらないけど)、何かの仕事は続けるだろう。少なくとも仕事が苦ではないし、そこまで「はたらきたくない」とは思わない。好きでやる分には一生働いてもいい。

かと言って、別にボランティア奉仕がやりたい訳ではない。人の為になるのは素晴らしいことだけど、自分が辞めてしまったら途絶えるのは少し寂しい。それよりは、世の中に新しい価値を生み出し、持続的に価値が循環してゆく仕組みが作りたい。

平たく言えば、お金を儲ける仕組みをつくるのが素直な実現方法となる。もちろん自分が稼ぐことは喜ばしいけれど、生み出したお金が誰かの生活を支えることも同じくらい素晴らしい。なぜなら、自分の手を離れても次の時代も転がり続けるから。新規事業・起業にはそんな願いが込められている。

分かりやすさから「お金」と書いたけれど、便利に交換できるからこそ弊害もある。市場経済の天秤にかけてスムーズに交換できるが故に、負担をかけて地球の裏側から穀物・野菜を運ぶことになり、いずれは持続性を損ねる。現物支給リターンで生活にはローカルな価値交換へとシフトしたい願いが込められている。

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そんな価値循環の仕組みをつくるには不確実性が伴う。上手くいけば上振れもあるけれど、失敗して家族を路頭に迷わせることを思うと、普通に会社員をやっていた方が堅実ではある。歴代の先駆者達はリスクを背負って挑戦してきたんだけど、そろそろ挑戦に失敗しても路頭に迷わない世の中が来てもいいんじゃないか。

揚げ物を食っても痩せたい」ばりのワガママが、「リスクを取らず挑戦したい」にあたる。どう転んでも飯が食える担保があれば、不確実性に挑戦するハードルは下がる。例えば半分は確実に給料が入る会社員をやって、もう半分は挑戦するような生き方として副業がある。もしくは、不労所得で最低限の生活費が賄える状態であれば、不確実性の高い仕事に挑戦ができる。そんなインフラを整える手段は出馬かもしれない。

最初のツッコミに対する答えは以下になる。

正:本業以外に仕事関連の目標を7項目も挙げている
反:不労所得で生活したい(とは言え贅沢分は働く)
止揚:飯が食えることを担保した上で挑戦は続けたい

まとめ

「人生の100のリスト」に対する矛盾へのツッコミに対して、ヘーゲルの弁証法っぽいアプローチで矛盾解消を試みた。また、自分が挙げた仕事関連のやりたいこといくつかの関連について、後付けながら言葉で繋ぐことで働くことに対する価値観を言葉にした。失敗しても路頭に迷わない意味で生活費程度は不労所得で賄えれば理想だけど、挑戦することは止めないぞ!というのがツッコミに対する答え。

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