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私の論考

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私自身についての自己言及、私の姿勢・考え・感じたこと、私と世の中の関わりについて。平たく言えばエッセイ。
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2022年6月の記事一覧

誘うよりも誘われる派

私はあまり友達を遊びに誘わない。かわりに、お誘いいただいて自分の予定が空いていたら大体お供する。誘うよりも誘われる派である。 子供の頃は母から「いつも誘われてばかりで、自分からは誘わないのか?」と心配されたのが、結婚してからはめっきり言われなくなった。一家の主人が、わざわざ家を空ける用事なんて少ないに越したことない。 それでも、妻から小言を言われる程度には家を空ける。それだけよくお誘いを頂いている。自己分析するに、私が誘われる派でいられる理由として、おおまかに3つが挙げら

地図にピンを立てるだけで幸福度が増す!?

職場の後輩に「こんど奈良に行くんだけど、オススメのお店とかある?」と聞くと、スラスラ出てきてカッコよかった。どうやって調べたの?と聞くと、話題に挙がったり気になったりしたお店はGoogleMap上でピンを立ててストックしているという話だった。 GoogleMapにピンを立てるとは?GoogleMap上でピンを立てるには、調べて気になったお店やスポットに対して「保存」を押すだけでよい。 すると、地図上にピンが立てられたり、一覧で表示したり、簡単なコメントが残せたりする。

理容院における要求と要件

20代の頃は美容院で髪を切っていたけれど、不惑目前になって理容院の方がシックリくる。いずれにせよ、「どんな風に切りますか?」のやりとりが苦手だ。 昔からよく行ってた理容院は、とりあえず座ればおっちゃんが「短くやね?」と聞いてきて、私は「はい」と答えるだけで完結した。行きつけの店で「いつもの」と言う感じに近い。 いつもと違うところを開拓しようとすると、「横は刈り上げる?」「バリカンは何ミリにする?」「上はどうする?」というやりとりに突入する。 「上はソフトモヒカンにする?

日本酒が飲める店にみんなで行きたい訳ではない

好きな酒の種類で言えば、ビール、ワイン、日本酒、焼酎、ウイスキー、泡盛、カクテル…。私は割と何でも飲める。 一番を聞かれたら日本酒党だけど、だからと言って「アイツは日本酒が好きだから日本酒の置いてるお店を選んであげよう」という配慮は要らない。 お店を選ぶ人が「俺は一番コレが飲みたいんや!」というものを推してくれたら、私も美味しくいただけるので、そうして欲しい話。 安定性で言えばウイスキー日本酒好きを公言しているけれど、家に専用冷蔵庫があるほどのガチ勢ではない。そんな私が

好きなことは好きと言える環境をつくりたい

先週末、職場の有志でやっているLT大会があり、好きなことを話す演者がみんな吹っ切れていて楽しかった。 自分の好きなことを話すのだから、誰からも否定されなくていい。客観性に気を遣う必要もなく、のびのび話をしているので、聞いていて心地よい。 以下、若手の方がお話していた内容で気になったことをピックアップする 行儀よく真面目な新入社員でも尾崎を聴く発表の本筋ではないけれど、尾崎豊を好んで聞いているよという新入社員さんのエピソードが印象に残った。ただのN=1に過ぎないけれど、「

借りパクが一気に返ってきても逆に困る話

本を読んでも内容を忘れてしまう問題と、本の置き場所が無い問題の解決策として借りパクさせている話をする。 読書した内容をFacebookに書き殴っている私、通勤時間が長いのでそこそこ本を読む。本の要約やら、感想やら、それを選んだ動機について書き殴って、頭の中にあることを放流するつもりでFacebookに投稿している。 「そういう文章こそblogとかにちゃんと残せばいいのに」と言われたりもするけれど、ストックするには値しない内容だと自分でも解っている。読み手を配慮しない書きっ

人の目を気にするタイプなんだね?

大阪梅田やら天王寺やら神戸三宮やら少し大きめな繁華街と比べて、私の地元である筋界隈で飲みにくる人々の方が癖の強い人(クセツヨ)が多いと感じる。 けっこうな頻度でおじさんに絡まれる私の視界から見た世界認識に過ぎないけれど。ここ3週ほど連続で別々のおじさんから絡まれている。 下町だから人懐っこいので距離感が近いとか、わざわざ出かける繁華街でなく、家のようにくつろげる街とかいう要素は理由として挙げられるだろうか。 妻に言わせると「クセツヨ同志は惹かれ合う」らしい。でも確かに、

メタリカ聴いたことない奴が着るメタリカTシャツとどう向き合うか

00年代以降に生まれたであろうナウなヤングが、スラッシュメタル界の雄であるメタリカのTシャツを着ている姿を想像してほしい。 80〜90年代を生き抜いたオッサンとしては「どうしてその年でそんなものを?」と意外に感じる。もちろん前向きな意味で。 話したことがある間柄ならば、話題として触れるだろう。 「メタリカ好きなんですか?」 共通点を持つことは、相手との親近感に繋がる。しかも、共通項が希少であるほど、深い関係を築くことができる。もしかすると、世代は違っても趣味が合うんじ