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癖が強い我が子と向き合う

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妻に言わせれば私そっくりという娘と向き合うことを通して、私自身と向き合って人間性を学んでいる気がする。平たく言うと育児奮闘記。育児の思い出は振り返るとエモい気持ちになるので書き記… もっと読む
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#子育て

何をするのが大人か

子ども扱いを嫌がったり、これまで褒められたことを当たり前に課されるのを嫌がったり、うちの子もそんなお年頃になってきた。 日の出の景色みたく時間的に移り変わりながら、一瞬を切り取ってもグラデーションがある。都合よく子供になったり、大人ぶったりカマされる今日この頃、私の持論について展開する。 大人は「なる」ものじゃなくて「する」ものだ! なんて言葉をどこかで目にして、そりゃぁ一理あるなとは感じた。 私自身、求められる状況があれば「大人だったらこういう行動をするだろう」を演じ

考えなしに「考えろ」を受け入れる是非について考えよう

娘は大人(特に私)の言うことを素直に聞かない、という前振りの続きから。 娘はスイミングを習っている。ある時、娘は同じクラスで習っている他の人の生徒が、自分よりも年下であることに気付いたようだった。ちょっと前まで鼓膜にチューブを入れていて、習い始めるのが遅かったのはある。それを差し引いても、進級は遅いように思える。 得意でも苦手でも、好きでいてくれたらそれでいい。でも、学校の授業にも出てくるもので、苦手だけど好きでいることは難しい。得意に越したことはない。 ある時、娘に「

我が家の立法権を長女に委ねた話

家の中でジャイアニズムを発揮する長女のお話の続き。自分で決めたことは貫く頑固さを見込んで、自由を求める長女に我が家の立法権を委ねた話。 最近あったジャイアニズム直近ではこんな出来事があったよ話を挙げる。 [Case1] 長女がリビングで工作していて、キッチンにいる妻を呼んで「来て!見て!」と言う。火をつけているとすぐには行けない。「すぐに来てくれなかった!」と長女は怒りだす。 [Case2] 楽しそうに絵本を音読している次女が気に入らなかったのか、長女は「うるさい!静か

支離滅裂な理屈に寄り添う

癖が強い長女にまつわるイザコザに関して、気持ちを言葉にすることで解決したこともあった。支離滅裂な主張に寄り添って「もしかしたらこういう世界観で説明できるかも」を言葉にすることで、少しでも状況が良くなればよいなという話。 長女のジャイアニズム問題これまで、枚挙にきりがないくらい長女は次女に対してジャイアニズムを発揮してきた。 ・長女と次女に同じように玩具を買い与えても、「私の方がたくさん買ってもらわないと嫌だ」と言い独り占めする。 ・長女が歯を磨いてもらっている間、長女は次

CHANGE YOURSELF

妻が子供を2人連れて公園に遊びに行った時に、こんなことがあったと聞いた話。 ベンチに座っている見知らぬおばあさんを見て、次女は「おっさん〜おっさんか〜」と言う。ヤメレ。 待ち合わせしていたのか、おばあさんのもとにおじいさんがやってくると、次女は見知らぬおじいさんの股間をタッチしながら「チェイン」と言う。ヤメレ。 もちろん、妻はすぐに注意する。「チェインはパパ以外にはやっちゃダメ!」...いや、パパにもヤメレ。 経緯として、子供が私の胸筋に触れたら「ポロッポー」と鳴き、

仁義ある姉妹

「素直になったら負け」とでも言わんばかりに、意地悪な時は本当に意地悪な長女と、何も悪くないのに場を丸く収めようと「ごめんなさい」を連発する二女を育てている。 長女の意地悪にも波があって、仲良くできる時は凄い仲良しなので、思いやる心はありそう(希望的観測)。でも、普段から思いやりの気持ちを表現するのが絶望的に下手で、親から見ても「損してるなぁ」と思うことが多い。そして、いったんスイッチが入ると性悪女になって自制が効かない。 一方の二女は、癇癪を起こしている時を除けば、息を吸

LANケーブルをハサミで切った話

お盆休みなのに雨でどこにも行けず、家族と過ごす時間が長いため家族の話になる。おうちのテレビでYouTubeが観られるように繋いでいるLANケーブルをハサミで切った話。 善い子でいることのインセンティブ我が家では、「約束を守り、やるべきことを済ませた日には、30分だけYouTubeを観ても良い」という取り決めを交わした。 そうすると、YouTube視聴が善い子でいるインセンティブの意味を持ってしまい、YouTubeが観られないと決まった日は、ますます長女は傍若無人に振る舞う

難易度HARDと知るだけで救われる

巷にあるビデオゲームの類は、プレイする本人のレベルに合わせて難易度が選べるし、選んだことを本人も自覚している。 これに対して育児は、初心者親だからと言ってコウノトリが育てやすい子を運んできてくれる訳ではない。難易度を選ぶこともできない。 それでいて、自分が接することのできる子供の数も限られているので、大抵の場合は難易度を知ることもできない。 身体の問題と心の問題育児の苦労には偏食から癇癪まで様々だけれど、この節では便宜的に身体の問題と心の問題に分ける。すぐに体調を崩すと

お小遣いを複利で運用してみて

我が家のお小遣い制度の紹介と、半年程度運用してみて見えてきた課題など。 我が家のお小遣い制度我が家では、子供のお小遣いを以下の制度で運用している。 ・開始時点でお小遣い帳に100,000円を記入する ・毎月1日、お小遣い帳の残高の1%を増やす ・100,000円を超えた分は引き出して使うことができる ・将来のお給料を増やす用途であればお小遣いとは別にその都度支給 平たく言えば1,000円/月を支給するのと同じ。使い切ればいつまで経っても支給額は1,000円/月のままだけ