見出し画像

AI随筆「復帰プログラム 9月17~20日」

5日目

週末は家族とともに過ごしたが、心の中ではあまりリフレッシュできたとは言えない。それでも、今後はもう少し休息の時間を意識的に確保していきたい。管理職との懇談で、児童たちにはすでに新しい先生が来ると伝わっていることを知った。過剰な自己紹介は不要だと言われた。もし挨拶が必要な場合も、「一緒に勉強していきましょう」と簡単に伝える程度で十分だという。

授業中の巡視では、できるだけ一人一人の児童の机を丁寧に見て回るように心がけている。努力している姿が目に留まれば、すかさず褒める。その瞬間の児童たちの顔を見ると、わずかな言葉が彼らのモチベーションをどれほど高めているかがわかる。設計図や下描きを描く際にも、児童が自分の頭でイメージを持てるよう手助けしながら、指示は明確にすることを大切にしている。

今の課題は、授業のゴールや目的をもっとはっきりさせ、児童たちが理解しやすい形で提示することだ。特に算数の授業では、課題を終えた児童たちが次に何をすべきかわからず、手持ち無沙汰になることがある。そこで、ペアでの復習や、教科書の問題、eラーニングを使うなど、次のステップを選択させる方法を取り入れたい。そして、そうした時間を使い、つまずいている児童に個別指導ができればと考えている。

先日参観した授業では、先生の問いかけが児童の考えを引き出し、授業の構成が次々に展開していく様子を目の当たりにした。特に対話の多い児童がその対話を通じて授業の一部となり、授業がより深まる姿に感銘を受けた。範読の場面では、先生が児童たちに知らない言葉に線を引かせ、ふりがなをつけさせるという手法を取り入れていた。この方法は授業内だけでなく、家庭でも取り組んでみたいと思わせるものだった。

音楽の授業では、児童たちが楽しんで音楽を学べるよう、先生はすべての音を大切にしていた。合奏を通して音楽の楽しさを伝えるその姿に、授業の枠を超えた何かを感じた。児童たちに風景や場所のイメージを持たせることで、音楽をより豊かに味わう工夫も見事だった。

図工の授業では、先生が絵の具の使い方を丁寧に指導していた。薄い色で背景を塗り、その後に乾かしてから濃い色を重ねていく。そんな手法を、ひとつひとつ確実に教えていく姿が印象的だった。絵の具を忘れた児童に対しても、あらかじめ予備を準備していたことで、誰一人として授業から取り残されることがなかった。

ただ、支援の面で気になる点もあった。特定の児童への声かけが少ない場面があり、声をかけるべきか迷う瞬間があった。過度な声かけが逆効果になるのか、それとも必要なタイミングを見極めるべきなのか、この点については今後の課題として捉えている。イメージ力が弱い児童には、手本を見せたり、電子黒板を活用して視覚的にサポートすることで、彼らの理解をより深めていけるだろう。

そうした日々の中で、私は少しずつ、児童たちとともに進んでいく道筋を見つけようとしている。

6日目

週明けは少し緊張していたが、教室に入ると、児童たちはすぐに私を受け入れてくれた。初めて話しかけてきた子もいて、少しずつ距離が縮まっているのを感じる。授業の進行中、先生としての自信を取り戻すべく、児童たちの反応を注意深く観察している。目を合わせて話しかけ、頷いてくれる児童を見ると、私も自然と笑顔になる。

今日は算数の授業で、新しい単元の導入を行った。最初の説明が少し長くなってしまい、児童の集中力が途切れてしまう場面があったが、これも学びだ。短い説明と具体例を交互に使うことで、彼らの理解が進むように工夫をしてみたところ、次第に授業がスムーズに進んでいたようだ。

特にICTの活用について、他の先生方と意見を共有できたのは大きな収穫だ。タブレットを活用した授業はまだ十分に浸透しておらず、操作に戸惑う先生もいる。しかし、児童たちはデジタルに慣れており、彼らのペースに合わせた柔軟な指導が求められることを再認識した。今後、もっとICTを効果的に活用できる環境を整えるための提案を考えていきたい。

児童たちが教室を出る際、「また明日ね!」と元気よく声をかけてくれた。その瞬間、私の中で新たなやる気が湧いてきた。授業はまだ改善の余地があるが、今は一歩ずつ前進していることを感じている。

7日目

今日は特に充実した日だった。午前中は図工の授業で、児童たちが楽しみながら作品を作る姿に触発され、私も一緒に夢中になってしまった。色の使い方を教える場面では、児童が試行錯誤しながらも自分なりの表現を見つけ出しているのを見て、授業に対する熱意が伝わっていると感じた。

一方で、支援が必要な児童への対応について、今後さらに配慮が必要だと感じる場面もあった。今日の授業中、ある児童が理解に苦しんでいる様子だった。授業後に個別に時間を取り、もう一度説明したが、こちらの意図がすぐに伝わらないことに焦りを感じた。児童のペースに合わせることが大切だと分かってはいるが、限られた時間内での対応に限界がある。この点については、支援員の先生とも連携を深め、個別支援の充実を図っていきたい。

管理職と一対一で話す機会があり、今後の進め方についてアドバイスをもらった。特に、他の先生方との連携やコミュニケーションがこれからの鍵になると強調された。まだ信頼関係を深める途中だが、積極的に意見交換を行いながら協力体制を強化していこうと心に決めた。

その夜、家に帰ってから今日の授業を振り返ると、自分の言葉や行動が児童にどのように影響を与えているのかを考える時間を持った。授業の工夫が実を結びつつあるが、同時にまだまだ学ぶべきことが多い。どんな時でも「学び続ける姿勢」を忘れずにいたい。

8日目

週も中盤に差しかかり、少し疲れが出てきていることを感じつつも、今日も教室に立つ。授業が始まると、いつもとは違う静けさを感じた。今日は雨の日で、外で遊べないことも影響してか、児童たちの表情に少し元気がない。

国語の授業では、物語の読解を深めるために、ペアでの意見交換を取り入れた。児童たちが互いに考えをシェアし、言葉にすることで理解が深まる様子が見られた。対話型の学びはまだ慣れていない児童も多いが、少しずつこのスタイルに慣れさせていきたい。自分の意見を持ち、それを他者と共有する経験が、彼らの成長につながると信じている。

ICT活用の進展についても議論があった。今後は、個々の児童の理解度に応じた学習をサポートするために、もっとデジタルツールを活用できる体制を整えていくことが重要だ。私自身もまだICTに関する知識を十分に活用しきれていないと感じているが、これを機に新しいスキルを身につけていくつもりだ。

今日もまた、児童たちから多くの学びを得た。彼らと共に成長していく日々が続いている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?