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#0161 成長には野心が必要~個人・企業・国家の発展に不可欠な力~

こんにちは。釧路出身の小田原です。

「成長」とは、個人の幸せ、企業の発展、さらには国家の繁栄に至るまで求められるものです。これは資本主義社会に身を置いているからかもしれませんが、我々は「成長」を求められ、「成長」を求めています。

では、その成長の原動力は一体何なのでしょうか。

答えはシンプルです。「野心」です。

野心なくして成長はありません。

野心は、私たちが内なる力を発出し、自らの道を切り開くための強力なエンジンです。

そして野心とは、掘り下げていくと独立心でもあるのではないでしょうか。

個々人が野心をもって独立して活動してこそ、国家が真の意味で独立することが出来る。そんな福沢諭吉の言葉も浮かんできます。

先日2回に亘り放送された木下斉さんのvoicyを聴きながら、そんなことを考えていました。どうして成長に野心が必要かについて、掘り下げて考えていきたいと思います!


○内なる感性が野心に進化していく

野心はいきなり生まれるものではないと思います。
まずはその人の内に秘めた感性を外に放つことから始まるのではないでしょうか。

現代人は○○が好きの理由を説明するとき、理屈っぽく説明しがちです。
例えば、天下一品のラーメンが好きというのを、「あのコッテリスープが麺に絡んで雑炊みたいにして食べるのが何とも言えない背徳感を味わえるから」といった感じです。

感性に正直になるというのは、そうした言葉では説明できない、やむにやまれずやってしまっている、とにかく理由なく没頭できる、情熱を傾けられる、そうしたものが感性であって、のめりこんでいくことが感性に正直に動いているという状態なのだと思います。

まず、こうした内なる感性を大切にすることから始まります。

他人の意見を聞くことはもちろん重要ですが、それを鵜呑みにしてしまっては、この感性が殺されてしまいます。殺されなくても、外に合わせることで完成の姿カタチが変わってしまったり、布で覆ってしまったりするのです。

これでは、感性を外に発出することはできません。

大切なのは、まずは他人の意見に左右されずに(聞かずに)、ジブンの感性に素直に反応して行動に移してみることです。

それを続けていくと、少しづつ心が満たされていきます。心が満たされていくと、もっと違うことをやってみたくなったり、知りたくなります。いろいろ試していくと、できること、わかることが増えていきます、そうしてどんどん高みにいきます。

そうすると、どこかで壁にぶつかります。そのときに、他人の意見だけを聞くのではなく、しっかりとジブンの脳みそで考え抜き、脳に汗をかいて自らの意志を形成することです。このときに野心が芽生えてくる気がします。

このプロセスがなければ、ただ受け身で物事を進めるだけでは、目指すべき場所には到達できません。

「明確な強い意志が成功を生む」という言葉の通り、なんとなく物事を進めるだけでは、本当の意味での成長には繋がりません。こうしたプロセスで感性が野心に進化し、野心が強い意志を生む。そう思います。

曖昧な目標や他人任せの選択では、途中で迷子になり、挫折してしまうことが多いです。野心を持って、自分自身がどこへ向かうのかを明確に定め、そのために努力を続けることが重要なのではないでしょうか。

私の場合は、最初のきっかけは、新事業を立ち上げるという会社から与えられたミッションを担うなかで、お客様から公民連携事業の融資の相談を受けたという受動的なものでしたが、そこから「うちの会社で誰もやっていないことをやってやろう」「公民連携の仕事をしていると故郷に貢献できるかもしれない」「これをやっていけば収益性と社会性の両立ができるかもしれない」等々の思いが湧いてきて、それを原動力に行動を続けていくと、経営層などに突っぱねられても打ち返すエネルギーを持つことが出来ました。

野心と言えば野心だと思うのですが、やむにやまれず取り組んでいましたので、逆境に陥っても楽しめていました。

○セルフブラック企業のマインドが必要

野心を持つということは、ある意味で「セルフブラック企業」のマインドを持つことでもあります。

「セルフブラック企業」とは、自分に対して厳しくしてでも目標達成のために全力を尽くす姿勢を指します。

もちろん、現実のブラック企業のように他者を酷使するのではなく、自らの成長のために自分自身に厳しく課題を設定し、それをクリアすることで成長を目指すのです。

自己管理と自己鍛錬です。

自分の限界を超えるために、時には無理をしてでも挑戦を続けるという姿勢は、簡単には真似できることではありませんが、それは他人に指示されたり、他人に合わせて行っているものではありません。ジブンの感性、そして野心に従って行っている鍛錬であります。なので、辛いけど楽しい。楽しいから努力する。まさに好きこそものの上手なれ的な状態になると思います。

最近は若手の育成をしていて、昔のように厳しく接することがなくなった環境で、ますますぬるま湯になっていくなか、セルフブラックできる者とそうでない者との差が、指数関数的な開きで違ってくるなと感じています。

ある者は人から指導されたことをハラスメントとして扱い人事部に申し入れをする、一方はジブンへの期待の言葉と受け止めて改める、この点だけでも僅か数か月で成長の速度が違うことを感じます。

ぬるま湯ニッポンでは、このセルフブラック企業マインドは必須になってくるのではないでしょうか。

○感謝の心

しかし、野心があるからといって、常に単独で突き進むべきだというわけではありません。

野心家であっても、協調性は必要です。

ここで重要なのは感謝の心です。

個人の成長には他者のサポートが不可欠であり、その恩に対して応える姿勢がなければ、信頼関係は結べません。

私の場合は、社内よりもお客様に助けられた部分が大きいので、お客様に恩返しをするつもりで日々の仕事をこなしています。

この心があるからこそ、審査部に突っぱねられてもお客様の味方になってうt返してやろうという気持ちが湧いてきます。絶対にあきらめずに会社の決裁を取りに行くぞという姿勢で仕事に取り組むことができます。仕事に魂が入りますよね。

なので、正直、そうした姿勢で取り組んでいない人、言われたことをただやる人を会社でみると、イラッとします。

○仕事を道楽化する

野心を持っている人は、自分の職務を単なる仕事としてではなく、道楽として楽しむことができていると思います。

何かを楽しんでいるとき、人は自然と努力を惜しまず、困難に直面しても挫けずに乗り越えようとします。

「好きこそ物の上手なれ」という言葉の通り、自分の仕事を楽しみ、その過程で成長を遂げていきます。

仕事が楽しいからこそ、どれだけ努力しても疲れを感じることなく、さらなる高みを目指そうという意欲が湧いてくるのです。

そして、そんな姿勢を持つ人々は、挫折を経験してもそれを糧にして再び立ち上がり、前進する力を得ることができます。

これが「調子に乗って頑張れる」状態です。

○営業は自分を売る:御用聞営業では成功しない

営業という仕事においても、野心の存在は不可欠です。

優れた営業マンは、単に商品やサービスを売るのではなく、自分自身を売っています。これは間違いないと思います。

自分の個性、信念、ときに野心を伝えることで魅力を感じてもらい、この人と仕事をしたいと思っていただく。そしてプライベートでも仕事でも良いから何かしら得をさせてあげたり、感謝の気持ちをカタチで表したりと、顧客との強い信頼関係を築いていくのです。

しかし、ただ顧客の要望に従う「御用聞き営業」では、こうした関係は築くことはできません。

「営業はジブンを売る」という言葉の通り、顧客に対して自分の価値を示し、気に入っていただけることが重要だと思います。こうするためにも野心は不可欠です。

○一身独立・天下独立

個人、企業、国家のいずれにおいても、野心なくして成長なしです。

野心を持つことで、内なる感性を引き出し、明確な目標に向かって進むことができるようになります。

また、自分に厳しく課題を設定し、それを乗り越えることで成長を続けることができます。

自らの仕事を楽しむことで、努力が苦にならず、困難にも立ち向かう力が湧いてきます。そして、営業においても、自分を売り込み、価値を提案することで成功への道を切り開いていくのです。

こうした個人が独立して活動し、これらが混ざり合い、ぶつかり合うことで新たな価値が創造され、国に活力が沸いてくるはずです。

福沢諭吉も『学問のすすめ』のなかで「一身独立」「天下独立」と言っています。国家が真の意味で独立するには、国民一人一人が独立していなければならないという趣旨だったと思います。

「野心なくして成長なし」。この言葉を胸に、私たちはそれぞれの道を歩んでいくべきだなと心を新たにしました。

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